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出版社内容情報
水木 しげる[ミズキ シゲル]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
24
青年誌、一般誌に掲載された大人向けの漫画を収録した全集71巻。『鬼太郎』のイメージが強い水木しげるだが、その『鬼太郎』においてでさえ、社会風刺を描いた作品が実は多い。解説で大塚英志が指摘している通り、妖怪という存在自体が、風刺のためのツールとしての側面があるのだ。冒頭に収録された「10,000人目の男」もそうだが、当時の住宅事情を皮肉った作品が多いのが印象的。2017/09/08
軍縮地球市民shinshin
7
一般誌・青年誌に掲載された読み切り短編漫画を集成したもの。他の作品集で読んだことがある作品のクオリティーが高く、本書で初めて読んだ作品の質はそんなに高くない。やっぱりいろんな本に掲載されている作品はそれだけの質はあるということか。2017/09/18
kadocks
3
青年誌向けやら公害新聞向けの作品やらがまとまってる作品集なのだが、何と言ってもウィリアム・フライヤー・ハーヴィーの「炎天」の翻案作、「むし暑い日」だろう。ちゃんと和の雰囲気に作り込んであって、水木作品らしいものに仕上がってる。 公害物が意外に面白くてその頃の未来感が透けて見える。 青年誌向けの作品はかなり脱線してる作品もあって、悪ノリも楽しい。2024/08/19
河村祐介
2
週刊誌の連載大目でわりとセクシーな話大めというか。まるでゲームのように蒸発や魂を抜き取られる山田がたくさん笑2020/05/05
Fumitaka
1
「壁男」からアイディアを取ったと思しき「となりの人」、「猿の手」を翻案した「魔石」など海外小説の翻案、もしくは「UFO搭乗記」「巻物の怪」など妖怪の正体が宇宙人だとするSFネタが多かっただろうか。あとは公害に関するネタが多く、人類の意識は武良茂氏が風刺した時代からほとんど進んでいないことが嘆かわしい。「砂かけ婆」は美男子になりたいと願ってくるサラリーマン山田に対し妖婆は「わしのムコになってくれや」(p. 121)と鬼太郎と活躍しているときとはやや色合いの異なる台詞を口にしている。2024/11/12
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