水木しげる漫画大全集 〈097〉 昭和史 4

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水木しげる漫画大全集 〈097〉 昭和史 4

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  • サイズ コミック判/ページ数 560p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775686
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

ハイクオリティかつ超ボリュームで完全再現! 水木しげる漫画大全集 第2期 35巻 責任監修:京極夏彦

<「水木しげる漫画大全集」とは?>
半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成! 『水木しげる漫画大全集』第2期は超ボリュームの全35巻。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を完全網羅。
京極夏彦責任監修。

水木しげるの自分史が、激動の時代と重なっていく……講談社漫画賞受賞の『昭和史』はついに完結編! 「講和から復興」と「高度成長以降」そして「番外編」を収録。貧困にあえいだ苦しい戦後を経て、日本は高度経済成長期へと突入する。その背中を追うように、どん底の生活を経た水木しげるも漫画家として大きな成功をつかんでいく。「戦争」と「平和」そして「幸福」とは…。今こそ読みたい、水木しげるが描くリアルな昭和の姿。

『水木しげる漫画大全集』097(1989)、第2期、第4回配本。
★収録作品
「講和から復興」「高度成長以降」「番外編」
★解説「弱者の視線で眺めた戦後史」泉麻人(コラムニスト)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」2-9号(通巻42号)
・今日の一言「晩のおかずは何かってーことだ」
・水木しげる“郷里”の思い出
(ほか)

【著者紹介】
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

19
『昭和史』最終巻。日本に戻ってきた水木は、漫画家になろうとする。時代は、経済白書が「もはや戦後ではない」と記した神武景気真っ只中。だが、水木の貧乏生活は、一向に変わらない。戦時中、南方の戦場で死と隣り合わせの日々を送っていたときも、そこは水木にとって非日常な空間だったはずだが、帰国後も水木は、好景気という現実とはかけ離れた場所にいる。その乖離の感覚は、売れっ子漫画家になってなお、水木に取り付いて離れない。しかし、その皮肉は、水木の漫画作品の動機となり、主題となり、凄みとすらなっていく。(つづく)2015/05/20

軍縮地球市民shinshin

8
最終巻はサンフランシスコ講和条約締結から昭和天皇崩御まで。文字通り昭和史の最後まで描かれている。ねずみ男が案内役として全編登場しているのだが、ちょいちょい子泣き爺や砂かけ婆も出てくる。戦後復興が進み、物質的に豊かになっても必ずしも幸福とはいえないという水木独自の「幸福観察」のテーマがみえてきて、これが後年の哲学的なマンガへとつながっていくのだろう。平成元年に水木は自分の墓を建てたので、それから27年経っている。2015/05/04

大臣ぐサン

4
大先生の傑作『昭和史』全集版遂に完結!昭和26年日米安保条約の締結から昭和天皇崩御までがまとめられている。この間、日本は戦後復興から高度経済成長を経て経済大国となり、大先生は紙芝居作家、貸本漫画家の貧乏時代を経て人気作家へと成長する。日本にとっても大先生にとっても大きな変革期であったことは間違いない。しかし、64年に渡る昭和の中で3分の2にあたるこの期間は全4巻中の1巻に過ぎない。昭和という時代はあくまで戦争の時代だったのだ。「ふたたび過ちを犯してはいけない。」これが、昭和からのメッセージなのである。2015/06/10

∃.狂茶党

3
水木の長い戦後が綴られていく。戦時中と異なり、昭和史との距離は開いていく、水木は忙しくてそれどころではないということもあるのだが、南方や戦争と異なり、何か奇妙な他人事感があったのかもしれない。反戦の思いと、人生に対する区切りなどが語られ、この本は完結する。(結局水木は平成も大部分元気に過ごした、海外にも何度か出かけていたはず。どの程度願いは叶えられたのだろう。)2019/07/20

○○○ ○○

1
天皇陛下との共演はアリなのにミッキーマウスとの共演は「著者の意向および権利関係を考慮して、差し替え」なんすか……これがあれか、戦後レジームってやつなのか2015/05/04

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