水木しげる漫画大全集 〈096〉 昭和史 3

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水木しげる漫画大全集 〈096〉 昭和史 3

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  • サイズ コミック判/ページ数 548p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775679
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

ハイクオリティかつ超ボリュームで完全再現! 水木しげる漫画大全集 第2期 35巻 責任監修:京極夏彦

<「水木しげる漫画大全集」とは?>
半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成! 『水木しげる漫画大全集』第2期は超ボリュームの全35巻。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を完全網羅。
京極夏彦責任監修。

水木しげるの貴重な体験が激動の時代と交差する。「昭和史」第三弾は「太平洋戦争後半」から「終戦から朝鮮戦争」を収録。日本軍は敗戦を重ね、絶望的な状況へと追い詰められていく。水木も幾度となく生死をさまようが、現地住民との邂逅により命を救われる。水木が体験した戦後の日本の生活とは!? ★解説「べとべとさんは、本当にいたのかも」松下奈緒(女優、音楽家)

『水木しげる漫画大全集』096(1989)、第2期、第3回配本。
★収録作品
「太平洋戦争後半」「終戦から朝鮮戦争」
★解説「べとべとさんは、本当にいたのかも」松下奈緒(女優、音楽家)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」2-7号(通巻40号)
・今日の一言「そりゃあ、笑って解決です」
・監修者が訊く! 水木しげる“食”の思い出「好きなもの嫌いなもの 後編」
(ほか)

【著者紹介】
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

19
太平洋戦争、その終盤と戦後を描く『昭和史』3巻。水木は、軍上層部の無能ぶりを徹底的に批判する。同時に、その犠牲となった前線で無残に命を落とす兵士達の姿も描いていく。まさに前線で命を落としかけた水木の実体験が元になっているのだから、その説得力たるや、半端ない。2015/04/18

軍縮地球市民shinshin

8
本巻は太平洋戦争敗戦、終戦直後の混乱期が描かれている。戦争末期の日本軍は精神論と官僚主義の弊害がいかんなく発揮(?)されていると感じた。玉砕したと大本営に報告したから、生き残りの部隊は存在するはずはないから、食糧もやらずまた最前線に追いやる、という「帳尻合わせ」は生死こそ直接関係ないが現代社会の官庁や会社でも十分ありえる話だと感じた。明治の軍人は幕末維新の動乱で文字通り一兵卒として戦ったので、その経験があるからうまく采配できたと思う。日露戦争開戦の時に伊藤博文が自ら銃を取って戦う覚悟と発言したが、(続)2015/04/12

大臣ぐサン

4
激動の昭和史、第3弾。日本にとっても大先生にとっても、最も過酷な時期が訪れた。戦争も末期、連合国の圧倒的な物量になすすべもなくなる日本は、玉砕という手段で最後のあがきを見せる。そんな中で必死に生きようとする水木二等兵。過酷な戦地での土人との交流。運命の玉音放送、そして復員。まさに歴史の転換期を大先生は力強く生き抜いたのだ。「傷口から赤ん坊の臭いがした」というセリフが心に刺さる。あれから今年で70年も経つんだなぁ。すごいなぁ。2015/05/27

Fumitaka

3
「叉銃」(p. 117)って言葉をお恥ずかしながら自分は知らない。数十年前には、こういった言葉が「一般的」だった時期があったのだろう。すぐ隣のページでは、今村大将の差配も「水木二等兵の運命」を分けたとし、「その人〔水木しげる〕個人の力だけではありませんね」としている。今村大将は一貫して高く評価されているようだ。終戦、戦後の共産党の躍進。時期としては「鉄のカーテン」(p. 444)まで。解説は『ゲゲゲの女房』で主演を務めた松下奈緒さん。2025/05/15

∃.狂茶党

2
地獄の戦場と、天国のような現地の人々(彼らに戦争はどのように映っていたんだろうか)との暮らし、戦争が終わり、死にかけていた水木は復員する。戦争末期のいわゆる銃後の暮らし、本土空襲などは、あまりなく、敗戦から戦後への隙間も、水木は南方で体験しているので、国内敗戦組とは違う景色を見ている。戦後民主主義について水木はどう思ってたのか、復興に向かう中、すぐにきな臭い動きが始まる。2019/07/16

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