水木しげる漫画大全集 〈075〉 霊形手術他

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水木しげる漫画大全集 〈075〉 霊形手術他

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  • サイズ コミック判/ページ数 472p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775624
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

ハイクオリティかつ超ボリュームで完全再現! 水木しげる漫画大全集 第2期 35巻 責任監修:京極夏彦

<「水木しげる漫画大全集」とは?>
半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成! 『水木しげる漫画大全集』第2期は超ボリュームの全35巻。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を完全網羅。
京極夏彦責任監修。

ねずみ男に妹が居た!? 「ねずみ女」や「魔女花子」「サラリーマン山田」といった個性豊かなキャラクターが続々登場!! 台詞を排した異色作、「SILENT SHOCK」など数多の雑誌に掲載された、大人向け漫画37作品が一挙に揃う。息詰まる現代社会をシニカルに笑い飛ばす水木節は、ここに極まれり! 大量初収録となる一コマ風刺漫画も必見!!  ★解説「ああ、のん気でいいんだ」持田香織(アーティスト)

『水木しげる漫画大全集』075(1965-2001)、第2期、第5回配本。
★収録作品
「森からの脱出」「つゆ」「残暑御見舞」「運命の予定表」「不死の酒」「星をあやつる男」「新、あり地獄」「となりの島――土人と文明人――」「村の朝鮮人」「シアワセ!」「まれびと」「現代の妖怪」「ものいい かたわ車」「おくりもの 戦争おばけ」「未来怪獣 タイクツン」「百年後のお話 生活種」「百年後の世界 百年後の妖怪」「妖怪の国」「物価」「祖霊と共に住む、墓地の町」「いかりの巡回」「SILENT SHOCK」「怪談・禁じられた遊び」「かしこい音だけの幽霊」「眞夏の夜の夢」「現代の地獄」「公害八岐大蛇」「地蔵和讃」「終電車の女」「霊形手術」「エコノミック・アニマル」「たたり」「不思議な手帖」「ヒルコ」「奇妙なプレゼント 四角力」「猫鬼」「ドブ川に死す 風変わりなアシスタントの話」
★資料編
★解説「ああ、のん気でいいんだ」持田香織(アーティスト)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」2-11号(通巻41号)
・今日の一言「撮れ!!」
・監修者が訊く! 水木しげる“尾籠な話” ハナクソ編
(ほか)

【著者紹介】
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

永野芽郁と田中圭を足して2で割った寺

42
水木しげるの諷刺妖怪漫画短編集。解説がEvery Little Thingの持田香織でびっくり(ファンなのね)。水木漫画はいろんな本が出ているので、既読のものが大半だが、初見のものが味わい深かった。三島由紀夫の人生を4コマにした『シアワセ!』(珍しいだけでくだらないのだが)。水木さんの戦前の鳥取での思い出『村の朝鮮人』(趣きがある好短編)。そしてくだらなくて笑わされたのが『奇妙なプレゼント 四角力』(エリート新婚夫婦が四角い家をプレゼントされ、ウンコやおしっこまで四角くなる・笑)。面白い。2015/07/16

ぐうぐう

13
全集のこの巻を読んでいると、水木しげるの社会派の一面を堪能できる。ページ数が短ければ短いほど、水木のシニカルな視点が際立ち、社会風刺が強烈に滲み出る。そして何よりも、妖怪という存在が風刺に似合うことを、水木はよく理解している。「現代の妖怪」など、そのもっともたる作品だ。2015/06/07

軍縮地球市民shinshin

6
貸本からのリライト作品もあり、楽しめる一冊。1970年代は水木がもっとも忙しかった時期だが、その分脂がのっている時期でもあるので、作品として質が高い。2015/06/09

大臣ぐサン

4
1970年代青年誌に発表された短篇作品を中心に貴重な作品目白押し。セリフの一切ない無声漫画『SILENT SHOCK』や初収録の一コマ漫画など実験的な作品も多い。『不死の酒』は不老不死の苦しみから無常を描き、『となりの島-土人と文明人-』では文明社会の病理を風刺する。どの作品も一種の真理を含んでおり、多忙を極めた時期でありながらよくもまあこれほど多彩で深い作品を作り上げたものだと、大先生のバイタリティの凄さに驚かされる。さらに月報では鼻くその話!毎回毎回楽しませてくれるものだ。2015/06/18

Fumitaka

3
無制限の資本主義への懐疑的な視線の一方、『現代の妖怪』では、ホッブズの『国家』を思わせる「国家」のほか「流行の呪文」(1968年)である「ハンタイセイ」が登場。カタカナで書いてある辺り「否定的ナショナリズムになるな」ということでしょう。武良茂氏が「体制」を無批判に受容することもまた「ない」様に思われる。『不思議な手帖』デスノートだ。『不死の酒』水木しげる先生は猫派なのだろうか。『たたり』でも蹴飛ばされる猫は気合が入っている気がする。『猫鬼』で最後に殺し屋の口に猫が入る展開はキングの『魔性の猫』みたいだ。2023/07/29

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