水木しげる漫画大全集 〈065〉 星をつかみそこねる男

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水木しげる漫画大全集 〈065〉 星をつかみそこねる男

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  • サイズ コミック判/ページ数 624p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775563
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

ハイクオリティかつ超ボリュームで完全再現! 水木しげる漫画大全集 第2期 35巻 責任監修:京極夏彦

<「水木しげる漫画大全集」とは?>
半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成! 『水木しげる漫画大全集』第2期は超ボリュームの全35巻。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を完全網羅。
京極夏彦責任監修。

水木しげる初の長編伝記作品、「星をつかみそこねる男」を一挙収録。単行本での描き下ろし追加ページに加え、幻の関連作「幕末の親父」を初出時のまま収録した、まさに水木流新撰組の決定版! 水木ならではのユーモアと哀愁を交え、世に知られた英雄像とは異なる滑稽だが等身大の人物像を描く、唯一無二の近藤勇伝。 ★解説「徹底して突き放した俯瞰の笑い」黒鉄ヒロシ(漫画家)

『水木しげる漫画大全集』065(1970-1972)、第2期、第12回配本。
★収録作品
「星をつかみそこねる男」「幕末の親父」
★資料編
★解説「徹底して突き放した俯瞰の笑い」黒鉄ヒロシ(漫画家)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」2-25号(通巻58号)
・今日の一言「若い時は黙って働け」
・水木しげるインタビュー「『星をつかみそこねる男』のころ」
(ほか)
★「茂鐵新報」号外「『水木しげる漫画大全集』読者のみなさまへ」

【著者紹介】
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

49
再読。中学生の時、KCデラックス版で改題された『新選組夜話 近藤勇』全2巻を繰り返し読んでいた。連載時のこの題名で出版されるのは初めてらしい。この大全集で再読できて良かった。カットされていた絵が全て見れた。さすが京極夏彦監修である。以下雑感●勇はおろか美男で名高い土方も惚けた顔に描かれた幻想のない新選組物語●勇は困った時に尻を掻く癖があるという逸話が挟まれるが、これは司馬遼太郎『燃えよ剣』にあり、司馬の創作の可能性が高い。水木しげるでさえ、幕末を扱うと国民的大衆作家の掌の上であるのが面白い。(雑感続く→)2016/02/07

ぐうぐう

21
水木しげるが描く近藤勇伝。歴史の結果を象徴したタイトルが示すように、敗れた者、あるいは時代に負けてしまった者に対する水木の興味が全編から伝わってくる。義を背負った男達といった、新撰組を描く際のロマンは、ここには存在しない。「所詮我々も口では大きなことをいっても砂糖にむらがる一匹の蟻にすぎんよ 勤王の志士にしてもそうだ なにかすばらしいことがおこりゃせんか……或いは金でも落ちてやせんか 或いは国家を自分一人で作ろうとする夢想家にしても……砂糖が甘くなかったら京都に集まりはせんよ(つづく)2016/01/07

軍縮地球市民shinshin

7
水木版・近藤勇の伝記作品。史実に沿って比較的描かれている。水木曰く「成功者の伝記は描きたくないとのこと」。タイトルが不遇の境遇で死ななければならなかった近藤のことがよく表現されている。同時収録に、新選組の吉村貫一郎の短編も収録されている。吉村は浅田次郎の『壬生義士伝』で有名になったけど、水木は1972年に漫画にしていたんだなぁ。ただ吉村の元ネタは子母沢寛が創作したもので、史実とは大きく違っているという。2016/01/06

大臣ぐサン

6
大先生が描く近藤勇の伝記。ちくま文庫版『劇画近藤勇』のせいで、そっちが正式なタイトルだと思っていたが、初出は『星をつかみそこねる男』だったのか。大先生が調布で墓巡りをしていた時に近藤勇の墓を見つけたことから執筆した作品。大先生の伝記物に共通して言えることだが、時代劇などで語られるような豪傑としてではなく、あくまで近藤勇を時代に奔放される一人の人間として描いている。泣く子も黙る新撰組局長も、大先生にかかれば豪放磊落で女好きなとぼけた青年になってしまう。ヒトラーも勇も英雄の皮をはがせばそんなものかもしれない。2016/01/07

.ver

1
新選組近藤勇の漫画。池田屋事件以外はこれといった活躍シーンもなく、時代に乗り遅れた結果、最後は不名誉な死を迎える近藤の虚しい人生が同情を誘いました。この手のバッドエンドの話を描かせたら水木氏は天下一品ですね。それと、初めて全集の方を買ってみましたが、図体が大きくて置き場所に困るデメリットはあるものの、文庫よりも文字が大きくて読みやすいのが大きなメリット。2021/12/26

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