水木しげる漫画大全集 〈018〉 戦艦「比叡」の悲劇他

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水木しげる漫画大全集 〈018〉 戦艦「比叡」の悲劇他

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  • サイズ コミック判/ページ数 556p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775402
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

ハイクオリティかつ超ボリュームで完全再現! 水木しげる漫画大全集 第2期 35巻 責任監修:京極夏彦

<「水木しげる漫画大全集」とは?>
半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成! 『水木しげる漫画大全集』第2期は超ボリュームの全35巻。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を完全網羅。
京極夏彦責任監修。

水木しげる本人が責任編集を務めた『少年戦記』を中心に、貸本戦記漫画を集成。綿密な取材と自身の経験を基にした迫力の戦記漫画はもちろん、細かく描き込まれたイラスト集や、思わずニヤリとさせられる記事ページまで、全てのページに戦争への思いが込められた、水木しげる渾身の力作を完全再現!! ★解説「僕らオタクの偉大なる先駆者」宮脇修一(海洋堂社長)

『水木しげる漫画大全集』018(1959-1961)、第2期、第14回配本。
★収録作品
「戦艦ビスマルク追撃戦 フッド号轟沈さる」「悲劇の艦隊」「水木しげる名将伝一 田中頼三」「最初の神風攻撃隊 特攻」「ペーパーシネマ 空母飛竜の最後」「山本元帥と連合艦隊 第一部 奇襲!! 真珠湾」「山本元帥と連合艦隊 第二部 マレー沖海戦 戦艦血に染まる時」「戦艦『比叡』の悲劇」
★資料編
★解説「僕らオタクの偉大なる先駆者」宮脇修一(海洋堂社長)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」2-28号(通巻61号)
・ある日の一言「少年たちを“水木化”せにゃいかん!」
・「水木しげるサンお別れの会」報告
(ほか)

【著者紹介】
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

19
戦艦を中心とした戦記物をまとめた貸本戦記漫画集5巻。少年を対象とした戦記物に特有な、娯楽的ロマンを前面に押し出しながらも、史実に基づく作風の中で、戦艦ビスマルク沈没の際に少年兵の遺体を描くことを忘れず、あるいは若い命が無残にも特攻に散っていく憤りが作品を貫いていたりする。戦争そのものの愚かさ、水木しげるが戦記物を描く、その一番の動機は、水木の戦争体験が支えている。2016/03/04

軍縮地球市民shinshin

8
水木の貸本戦記漫画集も5冊目を数え、もうここらあたりが最終巻になるのではないだろうか。水木の戦記漫画は自らが実戦経験をもつ兵士であったことが根底にあると思う。戦争の醜悪な面をこれでもかと描いていることが印象的だ。そして史実に忠実に比較的描かれているのも特徴的で、当時の少年向き戦記漫画はヒーローが登場する荒唐無稽なものが多かったようだが、水木はそれらとは一線を画して、一貫して劇画タッチで戦争の悲哀を描いている。だから今日でも読むに耐える作品となっているのだろう。2016/03/07

剛腕伝説

6
水木しげるの戦争物。2024/02/25

千本通り

3
元々水木しげるさんの真骨頂は貸本漫画の時代であったと思っていて、「戦記物を描いている時は、やたらと描き遺しておきたいという、妙な気持ちに包まれている。最近でこそ記憶が薄れてきているけど、復員したころには鮮明な記憶があった。貸本まんがで戦記物を描くと、なぜか気が楽になったことがわかったもんで、あれは戦友たちの死者の魂が作用していたのかなと、今では思ったりしている」と語っている。 この本の内容は海軍の話ばかりで、著者のいたラバウルの話も出てこない。やはりまだ生々しくてそこは避けていたのではないか? 2023/11/15

teitowoaruku

2
戦争嫌いの水木しげるが敗戦から約15年を経て描いた海軍の戦記。デンマーク海峡海戦やルンガ沖野戦、第三次ソロモン海戦など。1950年代後半~1960年代には太平洋戦争の戦記が流行していたそうで、やたら提督がかっこよく描かれているのはそのためか2021/07/21

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