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出版社内容情報
ハイクオリティかつ超ボリュームで完全再現! 水木しげる漫画大全集 第2期 35巻 責任監修:京極夏彦
<「水木しげる漫画大全集」とは?>
半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成! 『水木しげる漫画大全集』第2期は超ボリュームの全35巻。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を完全網羅。
京極夏彦責任監修。
貸本怪奇漫画の名作、『墓の町』『墓をほる男』『人魂を飼う男』の3作品に加え、未発表原稿『人魂の効能』を収録。恐ろしく不気味な世界を時にリアルに、時にユーモアたっぷりに描く、水木ワールド全開の怪奇作品集。一度ページをめくれば、誰もがこの世界の虜になる……。 ★解説「こんな夢はみていない」近藤ようこ(漫画家)
『水木しげる漫画大全集』005(1961-1962)、第2期、第16回配本。
★収録作品
「墓の町」「墓をほる男」「人魂を飼う男」「人魂の効能」
★解説「こんな夢はみていない」近藤ようこ(漫画家)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」2-32号(通巻65号)
・ある日の一言「名誉ってもんは、空気みたいなもんだね」
・「ありがとう、しげーさん―水木しげる先生を偲ぶ会―」報告
(ほか)
【著者紹介】
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
18
貸本時代の三作を収録した全集第五巻。どの作品も、怖くて、そしてトボけている。表題作「墓の町」は、主人公の夫婦がアメコミ調で描かれているのに対し、霊界のキャラクターになると、いわゆるコミカルな水木タッチなのだ。普通、怖さを表現しようとすれば、アメコミ調を採用しそうなものだが、水木はそれを逆転させている。人間界のほうが怖い、あるいは、霊界のほうが活き活きしている、そんな主題が、タッチの違いに込められているのかもしれない。2016/05/08
軍縮地球市民shinshin
8
水木の貸本時代の長編3冊分が収録。どの作品も非常に味わい深い。表題作「墓の町」は小学生の時に読んだのが最初だが、今読んでも怖くてどこかユーモラスな感じが非常に良い。2016/05/03
剛腕伝説
7
墓の町、墓を掘る男など。後の作品に見られるような怪奇もの。2024/02/15
Fumitaka
3
墓の町の中心部がベックリーンの〈死の島〉だ(p. 81)。天地命に襲われる男の顔(p. 93)は大全集版『地底の足音』の表紙の絵であり、水木しげる先生はしばしば自作からの絵の引用も行っている。「これはですねえ 単なる物質にすぎないのですよ」(p. 218)こういった価値観は水木しげる作品において否定的なものとして幾度か描出される。人間が単に即物的であり続けていたならば芸術や人文学が成立しないというのもまた事実である。「理論は、大衆を捉えるや否や、物質的な力となる」(マルクス『ヘーゲル法哲学批判序論』)。2024/07/18
大臣ぐサン
2
貸本単行本として発表された『墓の町』、『墓をほる男』、『人魂を飼う男』を収録。初期の怪奇作品だが、後の作品にも使われているモチーフが多く登場する。中でも『人魂を飼う男』は特にお気に入りのモチーフだったらしく、『ゲゲゲの鬼太郎』の「のっぺらぼう」を始め何度もリライトされている。今回初収録の未発表作品『人魂の効能』は『人魂を飼う男』の最初期稿とみられ、2ページという短さながら貴重な資料だ。2016/05/09
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