水木しげる漫画大全集 〈078〉 東海道四谷怪談

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水木しげる漫画大全集 〈078〉 東海道四谷怪談

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  • サイズ コミック判/ページ数 524p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775242
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

名作怪談噺、「東海道四谷怪談」「耳なし芳一」を水木しげるが大胆にアレンジ! 怪談を怪談にせず、霊の世界で妖怪を読み解いた野心作! 近年急激に再評価されつつある“水木怪談”シリーズを完全網羅!
『水木しげる漫画大全集』078(1974-1975)、第1期・第7回配本

目次
★収録作品
<東海道四谷怪談>「天邪鬼」「播州赤穂」「悪魔の契約書」「不思議な少年」「山科」「江戸」「妖怪谷」「穏亡堀」「お岩殺し」「人面瘡」「神法秘訣」
<耳なし芳一>「まぼろしの少女」「幽霊のたのみごと」「元上等兵と琵琶」「琵琶物語」「耳なし芳一」
★資料編
★解説「日本人の妖怪に対するイメージは、水木先生が作った。」一龍斎貞水(講談師・人間国宝)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」通巻1-15号
・今日の一言「九十二歳!」(水木しげる)
・水木しげるインタビュー「お祓いの必要性?」
(ほか)

著者紹介
著:水木しげる(ミズキシゲル)
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

76
ブックオフで見つけて。怪談2編が収録されているが、どちらも大胆にアレンジされている。「東海道四谷怪談」は、幽霊というより妖怪の戦いになっているし、「耳なし芳一」は、戦争体験が壇ノ浦の戦いと重ね合わされ描かれる。どちら宮田雪さんの脚色によるものだと思うが、に水木さんらしいアレンジである。それでいて原作の持つ味わいを壊しているわけではない。下関の赤間神宮は、先日行ったばかりで、感慨深い。2022/07/17

今ごろになって『虎に翼』を観ているおじさん・寺

23
『耳なし芳一』は既読なので、『四谷怪談』のみ読む。ともに宮田雪原作。冒頭魔界で天邪鬼族と竜族のいさかい。忠臣蔵の吉良の浅野への意地悪そのままのエピソードである。天邪鬼一族は竜を追って下界へ。下界はまさに赤穂城断絶の時。民谷伊右衛門は討ち入りそっちのけでお岩との結婚を急ぐ。平均的に説明が多い水木漫画には珍しくアッサリと読み易い。原作の力であろうか。原作ものにしては水木しげるらしい幸福にまつわる台詞を呟く伊右衛門も良い。解説は一龍斎貞水。2014/04/29

ぐうぐう

20
『東海道四谷怪談』と『耳なし芳一』、有名な怪談をコミカライズ。しかし、脚色を担当した宮田雪は、オリジナルに縛られず、実に自由な発想でもって、ストーリーを改変してみせる。とはいえ、オリジナルが持つ芯のようなものは、まったく揺るがずにそこにある。それを水木しげるは心得ている。妖怪と戦場という、水木が得意とする要素を盛り込みながらも、古典特有の怖さが損なわれていないのだ。2014/01/05

あーさん☆花火大会が迫っています!!

9
怖い~(´д`|||)何巻あるんだ?(; ̄Д ̄)?2017/08/29

ムーミン2号

7
水木作品を少しずつでも読んでいこうと手に取った作品集。「東海道四谷怪談」と「耳なし芳一」が収められた本巻は、500ページほどのボリュームがあり、どちらも相当な脚色がなされているようだ。前者は「忠臣蔵」やゲーテの「ファウスト」が参照され、作品の重要な背景となっている。また、後者は単なる芳一のお話となっていない。二つの琵琶をめぐるストーリーは立体的。両方とも脚色家が脚色しているので、どこまでが水木さんの意図なのかは分からないけど、面白く仕上がっている。2022/06/12

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