出版社内容情報
人間を捕食する異生物・白奇居子(シロガウナ)に唯一対抗可能な黒奇居子へと変態した駆動電次は、壮絶な戦いに身を投じていく──。
『シドニアの騎士』『BLAME!』の弐瓶勉がゼロ年代中期に放った傑作SF、圧倒的仕様でここに新生! 旧版収録の『ABARA』と短編『DIGIMORTAL』を完全収録+大型B5判サイズ+全ページ新規製版+著者自身による作品解説
途方もなく巨大な廟がそびえ立つ世界。人間を捕食し成長する白奇居子(シロガウナ)の出現により、平穏は破られた。謎の男・駆動電次は、正体不明の異生物に唯一対抗できる人型兵器・黒奇居子(クロガウナ)へと変態し、壮絶な戦いに身を投じていく──。事態の裏に見え隠れする企業・第四紀連とは? 殺戮の限りを尽くしながら廟を目指す白奇居子の目的とは? 『シドニアの騎士』『BLAME!』の著者が描く、漆黒の黙示録。
『ABARA(アバラ)』
#01 白奇居子(シロガウナ)
#02 那由多(ナユタ)
#03 阿由多(アユタ)
#04 示現体連鎖(しげんたいれんさ)
#05 恒差廟(ごうさびょう)
#06 破告(はこく)
#07 第四紀連(だいよんきれん)
#08 はらぺこゴウナ
#09 禁籠(きんろう)
#10 駆動電次(クドウデンジ)
#11 伝播(でんぱ)
『DIGIMORTAL(デジモータル)』
前編
後編
作品解説/弐瓶 勉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
allite510@Lamb & Wool
8
作者自身による解説が読みたいがために購入。内容はすっかり忘れていたが、作者も忘れていたようだ。自作の原稿を直視できずに薄眼で見て、わからなさに腹が立ってきたという解説が楽しい。確かに説明不足以前で何が起こっているかわからない箇所も多々あるが、イメージの特異さはそれを補って余りある。なんだかよくわからないおそらく巨大と思われるものが、脈絡もよくわからないまま突然出現し、それを凄いと思わせるという、力技も過ぎるクライマックス。好きだなあ。「なんだこれ?」と思う人の方が多いだろうとは思うけど。2018/10/31
紫雲寺 篝
3
旧版は上巻のみ既読。でも初めて読んだように徹頭徹尾意味不明な内容でした。今回の新装版、弐瓶テイストを味わえるのは勿論ですけど、作者の作品解説が本当に腹立たしくて面白いのが良い。いや、確かに多少は解説になってるんだよね。結局この世界で何が起きてるのか、とか、色々と合理性を求めるのは難しい気がする。何度も何度も読んで初めて言いたいことがわかるというか。奥が深いというよりかは囲いが高過ぎる印象もあるかな。弐瓶作品は主人公の防御力が初期からLevelMAXという御多分に洩れず、死なないなぁと思いながら読みました。2015/08/22
arianrhod
2
So cool!「シドニアの騎士」を知ってから「アバラ」という作品の存在を知ってずっと気になっていました。奇居子(ガウナ)のことを描いているらしいというので興味が募ったんです。少しで詳しく知りたい、もう少し謎の多いあの世界観を垣間見たいという一心ですね。そういうわけで新装版が出たのを知って購入することに。作者談によるとシドニアとは同世界とは違うみたいだけど有意義だった。2016/11/09
リチャード
2
とにかくABARAをデカいサイズで読めるというだけでもう幸せ。「大好きだけど話が全然分からねえ」と思いながら旧版を読んでたけど、解説を読んだら作者もよく分かってなかったのね。2015/08/23
3247
2
もともと上下巻ということだからどういうふうに話がふくらんでどのように締めくくられるのか気になっていたが、やっぱりスケールの大きい話だった。最後は投げをくらってどこに着地したのかちょっと不明に陥ったけどなかなか面白かった。これはバイオバイオしてたけど、もっとメカメカしててもいいな。作者の解説には笑っちゃったけど作品の案内にはなってて助かる。2015/08/22
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