出版社内容情報
「ずっとバレーしか食べるものがなかったのよ」--隆子が背負うバレーの痛み。その過去が明らかに!
全国高等学校バレーボール選抜優勝大会。
別名・春高バレーはバレーボールの甲子園であり、
バレー部に所属している高校生たちの夢である。
そして今、その夢を目指す4つの高校が出揃った。
黒曜谷高校、白雲山学園、朱雀高校、青磁高校。
決して混ざり合うことのない4つの色が、春の嵐を巻き起こす!!
春高への出場をかけた冬季大会。勝つために下された布陣が、学と志乃に大きな選択を迫る――。そして学はその道の過酷さを知り、修羅になることを誓った。一方、青磁学園の雨宮摩耶の不穏な動きに気づいた唯隆子は警告のため学のもとを訪れる。隆子の助言から、雨宮の練への異常な執着を感じ取った学は、練のために宣戦布告をする。
【著者紹介】
1974年10月3日、香川県生まれ。1996年、『爆弾とワタシ』が第34回ちばてつや賞佳作を受賞。同年、『ノイズ・キャンセラー』でデビュー。単行本は『プラスチック解体高校』(全2巻)、『極東学園天国』(全4巻)、『日本橋ヲヨコ短編集 バシズム』(全1巻)、『G戦場ヘヴンズドア』(全3巻)がある。現在、「イブニング」にて『少女ファイト』を連載中。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kuma
11
いつものように心に響く言葉が一杯で元気が出ました。しかしスポーツマンガに情報戦(風評戦)とはちょっと風合いが変わって今後の展開が楽しみです。整理整頓のエピソードはGTDを連想しました。私も今のうちに色々棚卸して、心を軽くしようかな。 しかし、黒曜高校とライバル校の名前が四神の色に合わせてあるの今頃気づくとはうかつ。次巻はいよいよ四神対決ですか 楽しみ(^^) 2012/08/25
しろ
8
☆9 この人の作品を読んでいると、漫画は絵だけじゃないって本当に思う。別に下手とかいうわけではなくね、受けを狙ってない絵ってことね(それでも慣れると可愛く見えてくるんだけど!)。練のトラウマが中心なのはもちろんだが、全キャラに悩ましいことがあったりして、それらがバレーと絡みながらうねっていくのが見事。展開スピードやキャラ個性は抜群にいいし、スポーツものとしても成長ものとしても一級品。さらには前作とのコラボというサービスも。小田切、犬神先輩、伊丹のセッター群が特に好き。2013/06/08
ミヤマ
7
世の中的にはけしてど真ん中ではないのだけど、心の真ん中を打ち抜く切ったら血がにじむような台詞の数々。これだから日本橋ヨヲコはすごい! 視野が狭いことはけしてマイナスばかりではない。賢いふりをして後悔するよりは、馬鹿になって一生懸命に頑張ろう。小田切の覚悟が本当に壮絶。読みながら泣いてしまった。すばらしい巻でした。2012/09/11
田中
7
学の姿勢にはいつも色々気付かされます。本当にお友達に欲しい。隆子の丸くなっていく様を見るのも楽しみの一つです。そしてミチルの返事は春高の後でいいから発言は不吉なフラグじゃないと信じています早く結婚して安心させろお前ら。 2012/09/07
いっし
7
9巻まで来てもテンションが落ちない。泣かせる、はっとさせられる熱い台詞が要所要所に。『まじめに嫌な気持ちを選ぶことはないのです』『誰かの役に立ちたいって思ってる時だけは自分を嫌いにならないですむよ』『意志で能力を超えろ』エトセトラエトセトラ…。何があっても、最後には、人は前を向き、生きていくのだ。選ぶことのできる事柄を一杯に抱えながら。2012/08/29




