感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
55
「探究心は足取りを軽くする___だが求めすぎると足元をすくわれる。」過ぎたるは___と珍しくアンジェロにお説教をされつつ、おそらくチェーザレにとって童心に返り自由に振る舞い過ごす最後の機会となった冒険。生まれた場所、肌の色、言葉、信仰の違い。些細な違いが大きな溝を作り、対立させ、戦いを招く。チェーザレから遠く時間が流れ、文化は発展し、世界に富が増えようとも、対話することで物事を進めることができない人類が悲しい。2015/05/26
ケイ
55
学生たちの騎馬戦が中心。本当に馬に乗っての騎馬戦だから、日本の運動会の騎馬戦を彼らが 見たらどう思うだろうか。ロンバルディア騎士団が気になった。また、サラディーンとリチャード獅子心王との戦いをもっとよく知りたい。こうして、興味はひろがり、よみたい本は増えていく…。2014/12/28
mocha
51
アンジェロとふたり、護衛の目をくらまして初めて庶民の祭りを経験したチェーザレ。若者らしい楽しいひとときも束の間、またも刺客に襲われる。ミゲルとアンジェロ、二人がその名の通り守護天使のようにチェーザレに付き従う姿が麗しい。2021/01/20
星落秋風五丈原
42
「お前の身に何かあったら奴ら(護衛)はどうなると思う?おまえの命はすでにおまえだけの物ではない 俺達の未来は全ておまえと共にある おまえは本当にその事を理解しているのか?」 いつになく強い口調で言うミゲルに対してチェーザレは 「おまえ達が私を選んだのなら おまえ達が私に殉ずるのも当然というものだろう?」 と何でもない風に言い放つが、後にアンジェロに 「命はひとつしかないのですよ しかもそのチェーザレ様のお命にはスペイン団全ての命がかかっているのですから」 と説教された時にはもうすこしマシな反応をする。2018/12/26
honoka
41
迫力の模擬戦。馬上戦、鎧をまとって髪が隠れていても顔だけで見分けがつく画力や圧巻。ミゲルカックイイ。チェーザレが何度も危なかったのにハラハラ。アンジェロはやはり只者ではない。2016/06/25