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出版社内容情報
童貞それは魔力の源。魔法使いのバズはある朝魔力が無くなっていた! 俺の魔法を奪ったのは誰だ? 力を取り戻すための旅が始まる。
内容説明
俺の名はバズ。「赤炎のバズ」と言えば、高額賞金の懸けられたお尋ね者でも土下座して許しを請う一流の魔法使いだ。今日もクエストをなんなくこなし、浴びるように酒を飲んで金持ちになる夢を見ながら寝てしまったところでとんでもない事件が起きてしまった。―ない。ない。ない。財布がない。貯めたお宝もない。それどころかすべてが奪われてしまったのだ。そう魔法使いとして一番大切な力の根源。『童貞』も。誰に奪われたのか、その記憶もない。唯一の手がかりは宿帳に残された宿泊者名簿だけ。この中にいる俺の「大切なモノ」を奪った犯人(きっと美人)を求め、魔法使いだった俺は、旅に出る。
著者等紹介
砂顔実[スナガオミノル]
脚本家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葦附
4
おもしろかった。■剣と魔法のファンタジーな世界で、主人公は凄腕の魔法使い。ただし魔法は童貞か処女じゃないと使えなくて、主人公はエッチな夢をみた日から魔法が使えなくなってしまう。おまけに貯めてたお宝も盗まれて、魔法が使えなくなったせいで仲間たちにも見捨てられて……。エッチしちゃったかもしれない謎の相手と奪われたお宝を求めて、偶然再開した幼馴染剣士(乱暴)と冒険するうちに大きな物語にも巻き込まれていくお話。■展開は主人公に容赦なくて良いんだけど、ギャグなノリもあるので陰鬱にはなってない。そして適度に熱く。うむ2017/06/23
メロン泥棒
3
また童貞ネタかと思いつつ読んだら大当たり。すべてを失った元・魔法使いが、プライドを取り戻す旅に出る正統派冒険ファンタジー。ストーリー展開も明確でテンポが良いし、登場するキャラ達もバランスが良くて魅力的。読み出したら最後まで止まらない面白さだった。これは今後の展開も楽しみだ。2011/12/31
TEANの残骸
2
DT魔法使いで出オチネタかと思ったら、存外普通にファンタジー。魔法が使えなくなった理由に関しても最後でなんとなく納得。しかし幼なじみヒロイン枠がバイオレンスなのは別にいいとしても、序盤の主人公がおかれている状況が状況だっただけにイマイチ好きになれんかった。2015/06/16
ちかもり@再出発
2
DTの都市伝説から着想を得たに違いない作品。微妙にシモネタが散りばめられていてなんともトホホな感じがこの作品の面白さ。本人が知らぬままDT卒業(?)という現実をバネに、能力を取り戻すべく犯人追跡という目標がしっかりしていて読みやすい。しかし能力を失った主人公があまりにも「ただの人」。このへんの苦悩はなかなか読み応えがある。結構面白かったです2013/05/05
紺
2
貞操がなんだーって終始騒いでいるのにちょっと思ったけど、筋書きとしては結構熱い展開で意外と良かった。仲間の絆ってパーティを組むファンタジーにあたっては必要不可欠な要素だよな。その初歩的なテーマを扱った作品だと理解した。ちょっとその他のラノベ的な要素が鼻につくけどまとまりはいいし読んでいってもいいかな。ただちょっとヒロイン陣が偏っているような気がしないでもない。こうなんというか・・・華がない。2012/07/25