出版社内容情報
1世紀前、石狩原野を旅する一人の男がいた。シュマリと名のるこの男の、旅の目的は? そして、右手のホウタイの謎とは!? ひょんなことから埋蔵金を手にするのもつかの間、シュマリは逮捕され炭鉱へ送られてしまう!! 激動する時代を背景に、未開の北海道をさすらう野生児の生き様を描き、文明の意味を問うロマン長編、第1巻! <手塚治虫漫画全集収録巻数>MT97「シュマリ」1巻収録 MT98「シュマリ」2巻収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーびん
11
五稜郭の軍用金の隠し場所を残した入れ墨、生きていた土方歳三、怒ると人殺しのリミッターが外れる主人公など『ゴールデンカムイ』の元ネタといわれるのも納得。開拓時代の北海道を舞台に、自由で野性味あふれるシュマリの生きざまと激動の時代に翻弄される人々のドラマを描く。シュマリはやたら男にも女にも惚れられるマッチョな主人公だが、元妻に未練たらたらで女の扱いも殴ったり犯したりひどい。峯もなんでそんな男に尽くすのか。前時代的な男のロマンというか、まぁ1世紀前だったらこんなものかもしれない。2019/01/06
majiro
7
なんか読んだような気がしないでもないんだけど、すっかり忘れていて今回はあらためて楽しめた・・・。2014/02/25
Saku
3
思えば幕末から昭和末期あたりまでが北海道の黄金時代であったのではなかろうか。とくに明治のあたりは開拓と産業を興すことに夢を見られた時代だったように思われる。そこにはここで書かれるように囚人を強制的に動員していた暗部もあるのだけれど。みんな逞しく生きてきたのだ。2014/09/22
小魚小骨
2
手塚治虫のアイヌ漫画があるなんて…!読むに決まっとる‼︎ というわけで前のめりに読む。 残念ながら主人公シュマリは和人、アイヌはあまり出てこない。でも、丁度開拓民が入ってきた時代で、屯田兵,砂金,石炭,農地化,新撰組残党…と興味深い話題が沢山出てきて面白い。2023/09/27
ふろんた2.0
2
★★★★2018/10/19