感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KJ
3
同じ法律でも扱う法律家によって違う味が出る。暴力には権力で対抗するのも法律家の知恵だ。感情的な納得よりも金銭のやり取りで全てが解決した事になる。明解だが冷酷な法律の特徴だ。自身の不始末を娘に押し付ける父。一見酷い構図の中にも父娘各々の想いが存在する。絆の形は外面だけでは分からない。鬱陶しい法律家ほど役に立っている証拠だ。金は確かに人間を狂わせる。真面目な人間が突然大金を手にした事で人格まで変化していく。不快感を抱くが苦労した分良い思いをしたい心理も理解出来る。得も損もある商行為は法事案との見極めが重要だ。2022/07/15