感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KJ
3
人間は何にでも慣れる。但し縋る物の無い生活は出来ない。絶望的な状況で止む無く物に縋る人間を責められるか。落葉は雨を恨まない。法の力で黒を白にする国家権力にも通すべき筋は通す。勇気を出して戦う事で開ける道もある。理不尽でも人様の家庭をぶち壊す権限は誰にもない。法律家の仕事は手助けであり判断を下すのはあくまで本人。人としての正義と法律家としての正義の狭間に生じる葛藤。心は熱くとも頭は冷静を保つ。法律家のあるべき姿を教えてくれる。苦労は無い方が幸せだが無駄な苦労は有り得ないと信じたい。法律ドラマは人間ドラマだ。2022/06/14