出版社内容情報
「蟲師」の漆原友紀が贈る最新作!! 全12話を上巻/下巻に収録した、最新刊にして永久保存版! 通常KCサイズより大きいA5判で、物語世界がさらに広く、深く。愛蔵版だけのギャラリーも収録!
内容説明
『蟲師』を経て漆原友紀が放つ、迫力の大型サイズの愛蔵版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
13
祖母、母、娘、それぞれが水底へと誘われて行く。そしてそこで、それぞれがなくしたものと再会する。これは、忘れようと心の奥へと沈めた記憶と出会う物語であり、そこにあった傷と向き合い、そしてその傷を癒していく物語だ。過去という記憶の積み重ねの、その先にしか、明日という未来はないのだということを教えてくれるエンディングは、せつなく、かつ、感動的だ。2011/01/31
ほむら
6
「水」をこんなに美しく儚く描いた漫画家はそうそういるものではないと思う。周りの音がすべて遮断されて、何か得体のしれないようなものに取り込まれていくようなあの感覚と、それと相反するひどく美しい世界。たぶん本当に、こんな綺麗な村がいくつもダムに沈んできたのだろうな。下巻は上巻より、人間関係がわかって終始涙を誘われていた。やっぱりこの人の描く作品がすきだ。2012/10/25
うどん
3
離れれば離れようとするほど、忘れようとするほど・・・ 人間うまく出来てないね2011/02/08
柊
3
蟲師とは世界観が異なるものの、確かに同じ空気があり大満足。 結局、「竜神」と「異常気象」には繋がりがあったのか、あの村は何だったのか?疑問も残るので気持ち悪いとかんじる人もいそうだが、人智を超えたものの答えが出ないのは当たり前かなと心に蓋をします。 まあ、愛蔵版を買って後悔は無いです2011/01/27
geki
2
ダムの底に沈んだ村。滝に棲む竜。滝壺に消えた少年。夢の世界に誘われた少女。至高のノスタルジックファンタジーがここに。各々が過去への想いに訣別するシーンには潤と胸が熱くなる。2014/12/24