内容説明
後漢帝国末期、歴史を変えるひとりの男がいた。武将であり、政治家であり、詩人でもある彼の名は曹操。若い頃より奔放が故、型破りの戦術で多くの敵を戦かせた。禁酒令の裏に隠された事件、偽装された女官と衛士の心中、曹沖の死に纏わる謎、曹操が言葉を失った理由とは、夏侯惇が斬った謎の男の正体とは…『三國志』の悪名高き英雄に降りかかる五つのミステリー。超人気漫画『蒼天航路』のスピンオフ小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
44
漫画『蒼天航路』のスピンオフ小説。漫画の香りは漂わせつつも『三国志』のイメージを覆した漫画ほどの迫力には欠けるのが惜しいところ。『もうすこしです』。時期、場所も様々な舞台での曹操が関わる五つの短篇は、漫画に沿った登場人物の個性を見せつつも、著者の解釈で加えられた繊細さがちょっとチガウ感。全話通じてミステリー縛りにしているけれど、謎は解けてもすっきり爽快とはいえないうやむやな結末。全体に起伏に欠ける湿っぽい印象となってカタルシスが感じられないことから見れば『蒼天航路』のスピンオフとしては不合格かなぁ。2015/04/28
しの
7
三国志のスピンオフ的な感じで読みやすかった!!そしてミステリーなので斬新だった!!シリーズ化されたらいいのに!!!2015/04/27
のんたん
2
そもそも蒼天航路を読んでないので何とも言えないのだけど、曹操がすばらしすぎて他の人がちょっと残念すぎるかも。正直、荀彧がオロオロする姿は見たくなかったような…。2016/07/09
たくのみ
2
蒼天航路をはじめて読んだ時の、ビックリ感を少し期待していたけど、原典をなぞる感じの外伝みたいな本だった。小説で何ページにもわたる表現を1コマで表現する漫画って、すごい力があるんだと改めて感じてしまう。2012/09/01
澪
1
官渡の戦い直前、北部尉の頃、赤壁で敗走した後、黄巾の乱を鎮めた後、まだ阿瞞と呼ばれていた頃の曹操の蒼天航路スピンオフ短編集。荀彧の振り回されっぷりや夏侯惇の意外な可憐さが描かれて、そして、心にずっと水晶の面影を抱えている曹操の姿を読むことができました。原作に比べるとちょっと繊細な曹操だったかも。改めて漫画の方を読み返したくなりました。2022/06/18
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