内容説明
ヒマラヤ山中での修行を終えた中村三郎は、日本に帰国を果たした。強靭な心身を取り戻した三郎は、実業界に身を投じ、成功をおさめる。夜毎、料亭にくりだし享楽に身をゆだねる三郎。だが、いつしかその心に、空虚さがつのっていった。自分はこのままでいいのだろうか。死すべき命を甦らせた己が、真になすべきことは何なのか。苦悶の日々を送る三郎に、第二の悟りの時がやってくる。マンガ中村天風、堂々の最終巻。
目次
第1章 地の声天の声
第2章 絶対の静寂
第3章 巷間に遊ぶ
第4章 通い路ふたつ
第5章 心の作用
第6章 よろこびの使者
第7章 我が使命
第8章 天風として活きる
著者等紹介
遠藤明範[エンドウアキノリ]
1959年生まれ。脚本家、作家。『機動戦士Zガンダム』のテレビシリーズ等、多くのテレビアニメ、オリジナルビデオアニメ、ラジオドラマ等の脚本を手がける。現在、「月刊少年マガジン」にて『幕末めだか組』(作画/神宮寺一)を好評連載中
木村直巳[キムラナオミ]
1962年生まれ。東京都出身。’78年「マンガ少年」新人賞に佳作入選。受賞作の『最後の妖精』で同誌にデビュー。代表作に、第7回文化庁メディア芸術祭受賞『てんじんさん』(双葉社刊)等がある。ダイナミックかつ精緻な描写に定評がある。現在、「週刊漫画サンデー」にて、『監察医 朝顔』を好評連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古古古古古米そっくりおじさん・寺
29
最後の修行は地の声と天の声を聞く事。悩みと悟りの末に中村三郎はクリア。カリアッパに全て教わり終わり帰国する事に。途中上海で孫文の辛亥革命に参加。帰国して再会する頭山満と家族。事業に着手し大成功をおさめ毎晩豪遊するが、妻の親戚の神経衰弱を励ます為に話した事で啓蒙に目覚める。話術や医学を学ぶ中村に頭山は福島の炭鉱労働者の暴動をおさめるように指示。見事におさめる中村。頭山の代わりに演説したのを機に全財産をなげうち「心身統一法」の啓蒙を開始。ここで1巻冒頭の辻説法と繋がる。嘘っぽいのに相当面白かった。2014/07/01
ダンゴ☆ルッチ
3
平の暴動を治めるシーンが描かれていたのが感動しました♪ 2015/02/20
絵具巻
2
文京区立真砂図書館で借りました。2018/09/13
NI-NA
2
心の積極性が大切とは、生命の基本が積極でできてるからだったんですね。そしてそれを天風先生が感じたのは一輪のヤマユリからだった・・・というのが、素敵でした。一輪の花を見ても、富士山を見ても感動できる積極的は心を目指そうと思いました。2015/08/14
yasuko
2
3年弱の修行を終え、日本へ戻った天風は精力的に働く。富と名声を手にするまでになる。しかし、その後、その全てを捨てて、迷える人々を救うための活動に身を捧げる。今までこの人の存在を知らなかったし、天風会なるものがあることも知らなかった。なんとなくこの人の書いた書物を読んでみたいと思ったが、どうやらなかなか手に入らなさそうだ。2013/05/19
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