感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カキ@persicape
8
すごい!!愛に溢れるも物哀しく胸が躍る成熟した作品が1965年にマーガレットで連載されていたとは!!重大な過去を持つ少女が運命に導かれ歌手になる。故郷で別れた初恋の幼馴染に都で知り合った伯爵青年。一見ステレオタイプ。1巻はレオは当て馬かな?アドリアン本命?とか俗な読み方をしていた。ご都合主義的なところも多々ある。大体ナタリアのせい(笑)だが読み進めてくと化ける。ラストの哀しさが深い。ただの少女漫画じゃなかった。私が小学生の時にこれ読んでたら確実に覚醒したぞ‼︎なのになぜ復刊した途端絶版なの勿体無い‼︎2017/02/21
還暦院erk
7
1に続いて一気読み。ロザリンダが魅力的。劇画的細密画ではなく昔風の漫画的絵柄なのに、宮殿も劇場も革命シーンも臨場感いっぱい。音楽まで聞こえてくるようだ。これだけの作品を週刊雑誌連載で仕上げた作家さんの力量って…(白目)!本巻は作曲家の青島広志さん解説も面白い。該当部分を探して再読しちゃったよ。ところで、本作品の「皇帝」のモデルはパーヴェル1世?当時の歴史状況を知らなくても勿論漫画世界を楽しむことはできるけれど、58歳児は帝政ロシアの歴史を知ってみたい~と強く思ったのであった。2018/06/24
チューリップ
3
ペテルブルグへ辿り着いたロザリンダは歌が認められて学校へ通う事になるが、コザックのアドリアンが黒い鷹として街を騒がしていたり、レオとの仲を嫉妬したナタリアに嫌がらせをされたりしてしまう。綺麗にまとまっていて面白かった。物凄い色んな事件が次々と起っているのに、基本的に前向きな感じがしてロザリンダ好きだな。アドリアンの事は兄のように好きと言っていたので当て馬かと思っていたらまさかのラストでびっくりした。私はアドリアン派ですw2014/09/17
papakiti
2
息もつかせぬ展開でした。もう少し音楽よりの話かなと思ったのですが、革命がメインでした。犠牲者が出ないというのは無理ですね。2020/07/24
Akiki
2
かなり「リボンの騎士」に影響されてるな~とは思うけど、水野英子さんの絵はこの作品の頃が一番好き。というか後の画風はどんどん嫌いなタイプになってしまった。少女マンガの舞台として乙女心をくすぐるのはやはりフランスとロシア…ベルばらほどにも時代考証されてはいないし、登場人物も皇帝や皇太子までが創造されているけれどなんとなく崩壊へ向かうロシア帝国のムードは出ている。革命時、コサックは基本的には反共思想で反革命派だったらしいけどね^^;そういう矛盾を考えても面白く魅力的な作品だと思う。2014/05/24
-
- 電子書籍
- ハーメルンのバイオリン弾き 17巻 コ…
-
- 電子書籍
- よろず屋稼業 早乙女十内(五)晩秋の別…