感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫
1
そういや龍馬暗殺の話もあったなー、と思いだしてそのまま再読。新年号掲載エピソードのセレクションであります。全6編(9話)中、3編(6話)は舞台を江戸時代に移して実録風味の初夢時代劇編。東洲斎写楽・坂本龍馬暗殺・八百屋お七という歴史上の事件を題材にそれぞれ実説に虚構を接ぎ木する形で、意外な真相を作り出しています。お目当ての龍馬暗殺は被害者3人の負傷程度の違いに着目した解決がお見事。多少御都合主義気味で、フィクションとしてしか成り立たない真相ではあるんですが、実録風歴史のIFとしてお楽しみください。星4つ。2017/05/29