出版社内容情報
【内容紹介】
文明開化の洗礼を受けてまもない日本に、光子は星をつかんで生まれてきた。18の年、彼女は運命の出会いをする。彼の名はハインリッヒ=クーデンホーフ=カレルギー伯爵。ミツコの波乱の人生の始まりだった……!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
blacktea
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再読。表題作ははるか昔、小学校の低学年くらいの時に読んだっきりな割りに、覚えている通りのシーンが続出で、よほど印象深かったのだろう。全編漢字にルビが振ってあったり、体裁は子供向けだけど、今読んでも全く見劣りがしない(まあ細長すぎる脚とかはアレだけどさ)。ロマンス性を強くしたとの事だったけど、愛はきっかけで、これは意志の物語だと思った。甘ったれないミツコがほんとに素晴らしい。「薔薇子爵」は不思議な話。「パエトーン」って山岸涼子も同タイトルで原子力の話を書いてた気がする。やっぱりそういうイメージなんだなあ。2015/06/25