出版社内容情報
【内容紹介】
〈おうちの方へ〉「さるかにかっせん」は、古くから日本各地で語りつがれてきた民話です。もともとは、さるにだまされたかにが、怒ってさるのお尻をはさみでつねるという仕返しのお話だったようですが、江戸時代以降、かたき討ちの要素が加えられて、今のような形になったといわれています。さるにだまされて死んだ母がにの子どもたちが、くり、はち、うしのふん、うすといったユニークな取り合わせの助っ人の力を借りてさるをこらしめる場面は、この物語の最大の見せ場で、そのテンポのよい展開が読む人の心を引きつけるのでしょう。