内容説明
平成仮面ライダーに一番深く関わった男、井上敏樹が熱きファイズファンに贈る、「小説・仮面ライダーファイズ」堂々完成!巧・雅人・啓太郎・結花・勇治・直也たちは今?そして、真理の生い立ちがついに明かされる…。
著者等紹介
井上敏樹[イノウエトシキ]
1959年埼玉県生まれ。大学在学中に脚本家としてデビュー。アニメ、特撮の多くのシナリオを手掛ける。代表作は『ダーティペア』『ギャラクシーエンジェル』『金田一少年の事件簿』『超光戦士シャンゼリオン』『仮面ライダーアギト』その他、多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナギ
6
テレビ・映画版とはまた設定が違うオリジナルストーリー。登場人物それぞれの生き方が深く描写されているのが特徴。かなり黒いです。これはテレビや映画ではできない。けどこういう555もアリだと思いました。2014/05/07
二笑亭
4
『仮面ライダー555 パラダイス・リゲインド』を観た流れで読む。TVシリーズ全話の脚本を執筆した井上敏樹による小説版で、平成ライダーの中でもかなり暗い物語の555を再構成。スマートブレイン等の設定は廃され、主要人物にフォーカスした暗鬱な青春群像劇に昇華している。大半の登場人物に「親」というトラウマが刻まれ、雪・ガラス・花と儚いものがオルフェノクの短命さを表す。「自分が流した血の海で溺死したみたいだった」という表現がグロテスクながら美しい。編集者に食事を御馳走になり2週間で書き上げたというのに吃驚。
シャル
4
テレビ版仮面ライダー555の脚本家である井上氏自身による、過酷で、衝撃的な、テレビという枠を取っ払った剥き身のファイズ。真理と周囲の人間関係とオルフェノクの物悲しさが折り重なり、物語は静かで重い。テレビ版の555では描かれなかった心情と、小説版のファイズでは表現しきれなかった関係。同じファイズでありながら別物であるこの二つの作品は、それぞれを補完しあって、ファイズという物語を形作っている。テレビ版が人間態なら、この小説版はファイズという作品のオルフェノク態といったところだろうか。2011/08/26
METHIE
3
やはり脚本家なので文章はヘタクソではあるのだが、TV版よりも遙かにえぐいのであった。2013/01/29
桜子
3
死してオルフェノク。あだ花として甦る。全編にわたって勇治の葛藤と結花の慟哭がこだまする息苦しい物語だった。井上氏は屈折した恋愛感情を巧みに描写していて、それこそが【異形】なのだと気づかされる。自身を許されざる畸形だと感じる心、そのものが。次代へ受け継がれる灯火を遺して、彼らは舞台から去ってゆく。《流星塾》の存在はあいかわらず釈然としなかった。神がかり的な設定だったアギトの《あかつき号》に比べて貧相であることは否めない。それでもファイズが愛すべき仮面ライダーであることに変わりはない。2011/05/02
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