出版社内容情報
2004年2月~2005年1月まで放送した「ふたりはプリキュア」の描き下ろし小説です。
ごく普通の女の子だった、ベローネ学院女子中等部2年の美墨なぎさと雪城ほのかは、キュアブラックとキュアホワイトとなってプリズムストーンを狙うジァクキングの手先たちの攻撃に立ち向かっていく。ほのかの祖母さなえとミップルとの間におきた、今から60年前の出来事の秘密が明かされる……。人気アニメ「プリキュア」シリーズの描き下ろしオリジナル小説が、ついに登場します。カバーイラストを飾るのは、稲上晃氏。こちらも、見逃せません!
内容説明
“光の園”の選ばれし勇者メップルと希望の姫君ミップルが伝説の戦士プリキュアとしてパートナーに選んだのは、ごく普通の女の子。ベローネ学院女子中等部2年の美墨なぎさと雪城ほのかは、キュアブラックとキュアホワイトとなってプリズムストーンを狙うジャアクキングの手先たちの攻撃に立ち向かっていく。ほのかの祖母さなえとミップルとの間におきた、遠い昔の出来事の秘密が明かされる…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
METHIE
17
もはや説明不要のシリーズだが、原作の空気を完全再現している。 中盤の三幹部の話でキリヤの正体が判明するあたり。 ほのかのおばあちゃんの過去話と交差し、プリキュアは夢を与えるというが改めてわかる。 そして光の園とドツクゾーンがけして相いれない存在でラスボスも三幹部の末路を知っていると、後のシリーズが幹部が生き残ったり、ラスボスと和解することさえあるので初代がかえって異端になってしまったいる、そもそも今はピンクで白黒のヒロインだしな。2015/11/11
Porco
9
リアルタイムで観てたプリキュアを20年越しに小説で読むことになろうとは… 戦後の地上げやドツクゾーンにフォーカスした話とプリティでキュアキュアとは真逆な展開に閉口しつつも、もう何十年もアニメは観てないが、ほのかならこう考えるしなぎさならこう行動する、プリキュアならこうキメるなど感覚で納得させるくらいキャラの理解度がとても高いので、話自体はあの頃のお友達も年齢を重ね難しい話もわかるようになったから大丈夫だよね?という意図も感じるが空気感はおおむねアニメのプリキュアのそれ。やっぱ初代好きっすわ2023/09/08
ココ
7
久しぶりに読んだ小説がプリキュアって、私らしい…笑 番外編というには時間軸は同じだけど、キリヤくんのストーリーとしては本編と全く違っていて、楽しんで読めました。無印はしっかり見たことないので、やっぱりこのシリーズは今よりもターゲットの年齢層が高かっただけあって、話が深いというか、今の自分の方が感覚として近いと思いました。とても面白かったです。ていうか…MaxHeartもフレッシュもハートキャッチもスイートもスマイルも小説化されたのに、プリ5とgogoが小説化されないって…早く読みたいです。2021/03/04
かめいた
7
もはや「ディエンドガン」の鐘弘亜樹先生ではない!『ふたりはプリキュア』のあの口上やあのキャラ、あの名エピソード、何より空気感を正確に呼び起こす描写に「“あの”なぎさとほのかが帰ってきた!」と読者は感慨を覚えること請け合い。しかし、今作の目玉であるトコの、ほのかの祖母、さなえの明かされた過去がいまひとつインパクトに欠ける。あくまで行間に追加してもよいワンエピソード、といったテイで、今小説で帰ってきたからこそ、という特別な面白みは薄い。昔のまま帰ってきたのはいいが、もうひとつ新しい何かを携えてきて欲しかった。2015/09/21
kenitirokikuti
6
積み本くずし。電子版の割引セールで購入したはず▲本作はオリジナルのテレビシリーズを剪定して圧縮したような内容。他の少女向けアニメ作品のノベライズに比べると、児童向けになっていないのは東映っぽいのかもしれない▲プリキュアのラスボスは、SFC時代のFFのラスボスのような全てを飲み込むブラックホールみたいな闇のかたまりだったりして、ちょっとアンバランスな感じを受ける。90年代は少女向けの物語でも伝奇ファンタジーが受けてたかしら?2017/10/02