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出版社内容情報
『寄生獣』で世を震撼させた岩明均氏が漫画家としてデビューする前から温めていた物語、それがこの『ヒストリエ』。舞台は紀元前、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作です。蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父がスキタイ人に殺され、自分の出自を知ったエウメネスは奴隷の身分に落とされてしまう。それが彼の波乱の旅の始まりだったのです。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いおむ
58
寄生獣の作者の表現はやはり面白い。2015/07/15
流言
56
知識ゼロで読み始めたので、ヨーロッパ地図を広げて読み比べながら読んだ。一巻ではまだエウメネスの聡明さを描いたシーンが中心で、物語の動きは少ないが、遊牧民族スキタイの残忍なエピソードが強烈に印象に残る。より後の展開を読んでからまた読み返したい。2015/05/22
いわし
46
紀元前4世紀のギリシアを舞台に、書記官・エウメネスの視点からマケドニアの繁栄を描く物語。岩明均は"人間"を描くのが抜群に巧い。「寄生獣」では人間の残酷な境界を、本作では冷酷な歴史を描くことで、その本質に迫る。奴隷や階級といった社会の仕組みに縛られて生きる人々の中で、冷静に観察し、自由に思考するエウメネスは異質で現代人の感覚に近い。だからこそ、彼の視点を通して歴史の流れをリアルに感じ取れる。彼は最後まで歴史の証人たり得るのか、それとも歴史の渦に飲み込まれてしまうのか。遠い過去から引き継がれる魂が震える傑作。2022/07/10
kanon
46
やっと買えたヒストリエ!ここまで本当に長かったwそして思った通りにめちゃくちゃ面白かった!~ここまでの経緯~確か単行本五巻が新刊で出ていた時自分の目に留まったんです。立ち読みを軽くする。もちろんわけがわからないwでもどこに惹かれたんだろう。でもおそらく、絵だと思う。だって内容分からないんだから。筆線の薄さ、柔軟な体(笑)あとはあれ、この巻にも出てきてたんだけど、兵士の並んだ列。槍が素晴らしくない?そんなこんなで文化庁メディア芸術祭、手塚治虫漫画賞とか獲ってブックオフでも高値買取!本当に買えて嬉しいです♪2012/08/23
kokada_jnet
45
このストーリーなら、残虐シーンは無理に、描く必要ないと思うのだが…。どうしても描きたい内的必然性があるのだるね。2024/02/04