出版社内容情報
闇に葬られた「敗者の日本史」が蘇る。誰も見たことがない出雲神話の真相!! 歴史ミステリー新シリーズ開幕!日枝山王大学の民俗学研究室に所属する橘樹雅は、研究テーマ「出雲」についての見識のなさを担当教官・御子神伶二に指摘され、現地に旅立つ。出雲四大神とは何なのか、伊弉冉尊を偲ぶ「神在祭」とは? 雅が向かう黄泉比良坂では、髪を切られ、左眼に簪を突き立てられた巫女の遺体が発見される。知られざる歴史の真実を描く新シリーズ!
高田 崇史[タカダ タカフミ]
著・文・その他
内容説明
日枝山王大学の民俗学研究室に所属する橘樹雅は、研究テーマ「出雲」についての見識のなさを担当教官・御子神伶二に指摘され、現地に旅立つ。出雲国四大神とは何なのか、伊弉冉尊を偲ぶ「神在祭」とは?雅が向かう黄泉比良坂では、髪を切られ、左眼に簪を突き立てられた巫女の遺体が発見される。知られざる歴史の真実を描く新シリーズ!
著者等紹介
高田崇史[タカダタカフミ]
昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒。『QED 百人一首の呪』(講談社ノベルス)で、第9回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちょろこ
107
興味深く読めた、一冊。出雲の国を舞台に繰り広げられる、連続不審死事件と出雲神話の奥に秘められた真相を描く物語。あの世とこの世の境界、黄泉比良坂でのいきなりの残忍な事件をスタートに、心は出雲の地に引き寄せられた。古事記等、薄っすらとしか知識がなかったけれど、民俗学研究室の主人公 雅と、鬼の棲む国 出雲の歴史、出雲神話の真相に迫っていく感覚は読んでいて素直に面白かったな。簪、櫛に秘められた意味、なんて奥深いのだろう。エピローグがこれまた興味深く読めて満足。出雲の地、ますます知りたくなる。2019/10/25
ポチ
56
新シリーズという事で楽しみにしていましたが、この一冊では雅の疑問点であり、私の?も解消されないんですね…。次の奥出雲編での薀蓄に期待かな。次は殺人事件は要りません。2018/07/14
とも
42
京都や奈良が政治的な意味での歴史地区だとすれば、出雲は神や怨霊という意味で特別な地である。当作はこの出雲を古事記を通じて深堀する作品となっている。また読み継ぐ新シリーズが出てきて楽しみである。2019/09/11
agtk
42
新シリーズ。テイストはあのシリーズに似ているけど、主人公が基本的に一人で行動するところが新しいのかな。奈々では一人で行動できないだろうし。今回(今シリーズ?)は出雲の謎だが、謎が多すぎて自分が消化不良。今回、一気に読んだので、もう一度じっくり読んでみる。非現実の事件は、いつもの感じ。主人公に慣れてくると、おもしろさもかわるかな。出雲を続けるのか、他の話になるのか分からないが、続編に期待。2018/06/10
ぽろん
41
新シリーズ。お決まりの様に殺人事件が〜。そして、いつもの様に、今回は、出雲に纏わる蘊蓄を大学の民俗学研究室に所属する雅が旅先案内人となって紐解いていく。いつもながら、神様の名前、こんがらがりまくり!雅の研究室の波木祥子も気になります。次巻活躍あるといいな。2018/06/26