出版社内容情報
これぞ本格ミステリ映画祭! 映画の撮影現場で、試写室で、映画館で続発する不可能犯罪! 容疑者は監督、スタッフ、俳優、プロデューサー……いずれも映画の「魔」に取り憑かれた者たちばかり。映画探偵・紅門福助の大胆な推理が冴える! 映画への愛情と本格ミステリへの情熱がスパークした、「映画ミステリ」の傑作短篇8篇を収録。
内容説明
映画の撮影現場で、試写室で、映画館で続発する不可能犯罪!巨塔の消失。足跡のない殺人。密室殺人。容疑者は監督、スタッフ、俳優、プロデューサー…いずれも映画の「魔」に取り憑かれた者たちばかり。映画探偵・紅門福助の大胆な推理が冴える!映画への愛情と本格ミステリへの情熱がスパークした「映画ミステリ」の傑作短篇8篇を収録。
著者等紹介
霞流一[カスミリュウイチ]
1959年岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。映画会社に勤務しながら、94年に『おなじ墓のムジナ』で第14回横溝正史ミステリ大賞に佳作入選し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
56
霞さんは作家になる前に映画業界で働いていたらしく、その経験を生かしたミステリ。 探偵紅門福助が映画界隈に護衛として雇われるが、当然のごとく殺人が起きそれを紅門が解決していくスタイル。 全8作の短編集だが、そのすべてがバカミスという事。 役者や監督にプロデューサー。 その他に宣伝マンや評論家など、映画業界に関わるあらゆる人物が事件に絡んでくる。 ラストには読者への挑戦もあるが、想像の先を行き過ぎてて当たるかよって(笑)2022/05/20
ばりぼー
30
紅門福助(私立探偵、四十過ぎ、独身、2度の同棲歴あり)が、映画業界で起こる異様な事件をソッコーで解決するバカミス短編集。霧の中にそびえ立つ巨大な廃墟が消える『霧の巨塔』、死体の首をすげ替える罰当たりトリック『首切り監督』、試写室の中で起こった密室殺人の真相に思わず立ち眩みする『死写室』、中でもバカバカしさマックスで想像しただけで笑える(無理無理!)、仁王像のような着ぐるみ活劇『ライオン奉行の正月興行』など、どれもアホな脱力ネタばかりです。ごく一部のマニアックなバカミスファンしか読む必要はありません(笑)。2018/03/16
rosetta
6
★★☆☆☆新作かと思ったら2008年に新潮社から出た単行本を講談社ノベルスで復刊したものページ数の都合もあるのかどれもこれも読み応えがない。子供の頃雑誌の付録に付いていた別冊のクイズブックみたい。2018/03/23
ともりぶ
4
映画探偵といっても映画の蘊蓄で解決するのではなく、撮影現場などで起きたあり得ない殺人事件を解決する探偵。何となく面白い気もするけどバカミスすぎて記憶に残らない。2018/06/08
風鈴
2
変なミステリーだけど(褒めてます)、それが楽しくなります。ストレートな本格ものも良いけど、百花繚乱している方が選ぶ方も嬉しい。2021/12/04
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