禁じられたジュリエット

個数:

禁じられたジュリエット

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 482p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062990912
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

もうひとつの歴史を刻む“日本”の全寮制高校で、女子高生8人が「看守」と「囚人」に分かれて、あるプログラムを遂行する。もうひとつの歴史を刻む日本の全寮制高校。現政権下では退廃文学として禁書となっている「ミステリ小説」に触れてしまった女子高生6人が反省室に収監される。彼女たち「囚人役」と、同級生2人の「看守役」の計8人で、更正プログラムに参加させられることに。はじめはごく普通の友人同士だった8人は、プログラムを早く切り上げられるよう協力しあうはずだったが、次第に対立を深め状況は深刻化していく。そして密室状態で一人の命が奪われた。

古野 まほろ[フルノ マホロ]
東京大学法学部卒業。リヨン第三大学法学部第三段階「Droit et Politique de la Securite」専攻修士課程修了。『天帝のはしたなき果実』で第35回メフィスト賞を受賞しデビュー。以降、長編推理小説を次々に発表。近著に『ヒクイドリ 警察庁図書館』『ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と黙示録』『新任巡査』などがある。

内容説明

「囚人」と「看守」に分けられた女子高生8人。緊張が極限まで達したとき、殺人は行われた。知と論理により解決に挑む本格ミステリ。

著者等紹介

古野まほろ[フルノマホロ]
東京大学法学部卒業。リヨン第三大学法学部第三段階「Droit et Politique de la S´ecurit´e」専攻修士課程修了。フランス内務省より免状「Dipl^ome de Commissaire」授与。なお学位授与機構より学士(文学)。警察庁1種警察官として交番、警察署、警察本部、海外、警察庁等で勤務の後、警察大学校主任教授にて退官。2007年、故・宇山日出臣氏に絶賛され、『天帝のはしたなき果実』で第35回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

343
これはかなりの高得点。著者の作品を手に取ったのは、何年ぶりになるか分からないが、こんなにリーダビリティ高くなかった印象がある。今作品も読むのに時間がかかりそうで躊躇していたが、一気読みだった。殺人事件は終盤まで起こらないが、更正プログラムの顛末がとても面白いので全く気にならない。軽く描いているようで、監獄実験の調査はしっかり下準備をしているのか、滑稽無糖な感じはせずに入り込めた。キャラクター造詣はアニメチックで設定もSF的で拒絶反応の出る人もいそうだが、本格愛に溢れた問答まで含め、愛情こもった力作。2017/03/25

モルク

95
ミステリーを読むことを禁じられた世界。その禁を破りミステリー8冊を読んだ女子高生6人に対し更正プログラムが組まれる。6人が囚人役、教頭の任を受けた2人が看守役となり反省室へ。もともと友人同志の8人は協力しプログラムを早期に切り上げようとするが…次第にエスカレートしていくプログラム、エグいシーンが続く。しかし急転し立場が逆転。後半の畳み掛ける展開は流石であるが難解な言い回しが多少読みにくい。彼女たちが暗唱する文章、それはあの8冊の本。それぞれ読みたくなった。2023/03/15

ひめありす@灯れ松明の火

59
ジュリエットは大罪を犯した。人を殺めるという罪を二度犯した。一つ目は自らを。二つ目には最愛の男を。だから乙女達よ、ジュリエットと同じ罪を犯さないで。自分を、友を、真実という毒薬で殺してしまわないで。その偽薬は劇薬で。劇の幕は既に上がっている。貴女方には推理小説から貰った想像力があるでしょう。運命に抗い自由を勝ち取る力が残っているでしょう。これは勁草館高校、実予南高校に次ぐ、第三のモノトーンのセーラー服の物語。貴女方にはジュリエットを禁じる。全てを死で解決するなんて許さない。解き解すなら真実を乗り越えた解を2017/07/30

りんご

46
大きい流れはまず「スタンフォード監獄実験」。閉じた世界で看守役と囚人役を与えたら、そいつらがどう振る舞うか?ってのね。JK達がエグく仕上がっていくのが見ものです。なんでそんなことになっちゃったかっていうと「禁書であるミステリを読んだ奴らは思想が穢されてしまったので矯正しないとまずい」世界観。って事で、ミステリを愛するとこんな弊害がいっぱいあるぞ!っつー反面教師的ミステリ愛が怒涛の勢いで描かれます。本格ミステリの犯人当てシーンは苦手なのですが、もうこれは許す。だって愛だもん。私の世界に物語があってよかった。2022/06/22

よっち

45
ミステリ小説が退廃文学として禁書扱いな世界観の日本で、それに触れてしまった女子高生6人が囚人として収監され、看守役2名を加えた8名で更正プログラムに参加させられる本格ミステリ。プログラムを早く切り上げられるよう協力するはずだった友人8人。役割に徹するうちに急速に対立を深めてゆく描写はあまりにも過酷で、二転三転してゆく展開には驚かされ、追い詰められた参加者たちの叫びは痛切で心に響くものがありましたが、終わってみるとなぜか清々しさすら感じてしまったその読後感に著者さんの深い本格ミステリ愛を見る思いがしました。2017/04/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11524503
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。