講談社ノベルス 悲業伝

西尾 維新【著】

講談社（2014/07発売）

• サイズ 新書判／ページ数 512p／高さ 18cm
• 商品コード 9784062990172
• NDC分類 913.6
• Cコード C0293

出版社内容情報

少女よ、生き抜け。英雄には、作れない伝説もある。

強い自意識を抱え続けてきた十三歳の少女・手袋鵬喜。
魔法少女製造課課長・酸ヶ湯原作に才能を見出され、
変人揃いのチーム『サマー』に配属されることに。
しかし、四国全住民失踪事件の捜査に訪れた英雄・空々空により、
彼女の世界と自己愛は、粉々に破壊されてしまう。
特別な自分に返り咲くために必要なのは、究極魔法――!?
一方、地球撲滅軍の才女・氷上竝生と最凶科学者・左右左危は
暴走した最終兵器『悲恋』を追って四国を目指す。
魔法と科学、相反する力の一騎打ちが始まる！

【著者紹介】
1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル　青色サヴァンと戯言遣い』（講談社ノベルス）にて第23回メフィスト賞を受賞し、デビュー。デビュー作に始まる戯言シリーズは、西尾維新を代表するシリーズとなる。その後も精力的に執筆を続け、人間シリーズ、世界シリーズ、〈物語〉シリーズ、『刀語』などその作品の幅は広い。名実ともにゼロ年代を代表する作家であり、その執筆意欲はとどまるところを知らない。

内容説明

強い自意識を抱え続けてきた十三歳の少女・手袋鵬喜。魔法少女製造課課長・酸ヶ湯原作に才能を見出され、変人揃いのチーム『サマー』に配属されることに。しかし、四国全住民失踪事件の捜査に訪れた英雄・空々空により、彼女の世界と自己愛は、粉々に破壊されてしまう。特別な自分に返り咲くために必要なのは、究極魔法―！？一方、地球撲滅軍の才女・氷上竝生と最凶科学者・左右左危は暴走した最終兵器『悲恋』を追って四国を目指す。魔法と科学、相反する力の一騎打ちが始まる！

著者等紹介

西尾維新［ニシオイシン］
１９８１年生まれ。２００２年、『クビキリサイクル』にて第２３回メフィスト賞を受賞、「京都の二十歳」としてデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[ひめありす＠灯れ松明の火]

愛媛県というのは、字面も音も全四十七都道府県の中で断トツに可愛いと思っているのですが、語源がこれでなかなかでして。昔々綺麗な娘さんに好きな人が出来て、たらい舟に乗って海を渡って会いに行くようになる。その目印になる灯火をある時誰かが消してしまって、娘さんは暗い海で溺れ死んでしまった。そんな娘さんを可愛そうに思って、その土地を愛しい媛=愛媛と名付けた。（諸説あります）なので、悲恋がこの地に降り立ったのは、その名前からしても当然なのかなあと思います。という事で、四国編完結愛媛編でした。嘘です。もう少し続きます。

2015/03/29

[流言]

実のところ四国シリーズはあまり好きではない。キャラも魔法少女ばかりだし、ストーリーも遅々として進まない。ところが五巻は面白い。理由はひたすらに『焚き火』氷上竝生女史である。もうストーリーなんて何の関係もないのが悔しい。クールビューティを気取った才媛が500ページに渡りひたすら辱められている。魔法少女のワンピースを着せられ、上司にこの格好で会うかと絶望し、他人にその姿を見られた瞬間ブチ切れて殺そうとし、『変態だ！』と叫ばれて涙目になりつつ痛々しいツインテール姿で年下の上司を探して奮闘する姿は謎の笑いを誘う。

2014/07/10

[さばかん]

英雄サイドは一旦脇に置いておかれた第五巻。　　 行方不明になっていた魔法少女『ストローク』。　　　 彼女の成り立ちを経て、行方不明中の行動をなぞる。　　　 そして科学サイド。左博士と氷上が四国へ上陸。四国大冒険。　　　 氷上がいいキャラしている。　　 手袋も絶妙なキャラで、一筋縄ではいかなそう。　　 左博士は言うに及ばず。　　 魔法少女製造課課長なんかも出てきて、いよいよ佳境か。　　 東奔西走紆余曲折あって、全員集合となる。

2017/04/19

[as]

シリーズも五冊目となるとサブキャラだけで物語が作れちゃいます。もっとも主人公なしでは話の補足はされますが進展はしませんので非報伝B-sideとしての展開でした。今回は「私、ツインテールになります」(描写的には１ヶ所ですが・・)要素を堪能しましたが「竝生」と言う字は本編でも触れられている様に読みにくいので違うとは解っていても途中まで弥生(やよい)と読んでしまいました。折角ちゃんと読めるようになったのに最後まで生き残れるかドキドキ物でしたが何とか生存してくれて良かったです。(と言うか今回、死人ゼロですね。)

2014/11/18

[ソラ]

主人公が最後のひとことだけかよｗでも、やっと役者がそろったかなって感じかな。氷上さんと左博士の掛け合いも結構面白かった。

2014/08/03