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講談社文芸文庫Wide
袋小路の休日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784062955072
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

高度成長期の東京の尋常ならざる膨脹ぶりを、時流に翻弄される人々や失われていくものを凝視することで浮き彫りにした連作短篇集。世に捨てられ老残の人生を送る著名な元雑誌編集者、不遇な映画監督、漂流する中国人青年、不器用なテレビ・タレント、都電、急激に変貌する東京の街…。一九六〇年以降、喪失してしまった日常の深部の塊は、雑文書きを狂言回しにして増殖してゆく。「隅の老人」「北の青年」「路面電車」「ホテル・ピカディリー」「街」など“時代の違和”を描く連作短篇小説七篇。

小林 信彦[コバヤシ ノブヒコ]

内容説明

世に捨てられ老残の人生を送る著名な元雑誌編集者、不遇な映画監督、漂流する中国人青年、不器用なテレビ・タレント、都電、急激に変貌する東京の街…。一九六〇年以降、喪失してしまった日常の深部の塊は、雑文書きを狂言回しにして増殖してゆく。「隅の老人」「北の青年」「路面電車」「ホテル・ピカディリー」「街」など“時代の違和”を描く連作短篇小説七篇。

著者等紹介

小林信彦[コバヤシノブヒコ]
1932・12・12~。小説家。東京生まれ。早大文学部英文科卒。1955年「近代文学」3月号に「白い歯車」を掲載。58年江戸川乱歩に推され中原弓彦の筆名で書評などを書き、「ヒッチコック・マガジン」編集長となる。66年『冬の神話』刊、この時より筆名が本名の小林信彦になる。73年、『日本の喜劇人』により芸術選奨新人賞受賞。2006年、『うらなり』にいたる業績で菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

15
古書市にて購入、こちらは講談社文芸文庫のワイドです。連作短編小説集となり、主人公は全て上村宏と言う、雑文書きでテレビの脚本なども請われれば書く何でも屋。明らかに若い時の著者の姿を彷彿とさせる男です。最初の「隅の老人」だけは既読でしたが、まとまって全ての短編を読むと、満足感に溢れています。あの時代の東京から失われたものたち(人、建物、風景、路面電車等)が、確かな批評眼により流れて漂白されます。解説が色川武大と坪内祐三と言う今となっては亡くなってしまったうるさ方お二人なのも、相応しいです。2024/05/06

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