現代ビジネスブック<br> 政府はこうして国民を騙す

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現代ビジネスブック
政府はこうして国民を騙す

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  • サイズ B40判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062952057
  • NDC分類 304
  • Cコード C0031

出版社内容情報

時には自らが所属する東京新聞にさえ批判の刃を向ける「闘う新聞記者」が、政府のウソと、それを見破れないメディアを断罪!

「オフレコ」や「リーク」を自分たちの「相場観」を広めるためのツールとして使いこなす官僚たち。そんな役所側の思惑を知らず、オフレコ取材を日常的に繰り返し、リーク情報をありがたがる記者たち――。「かつて自分は財務省の忠実な下僕=ポチだった」と告白する筆者だからこそ見破ることができ、そして書くことができる驚くべき「霞が関とメディアの本当の関係」。これを知れば、新聞の読み方、ニュースの見方が劇的に変わる!
WEBマガジン「現代ビジネス」の大人気連載から最重要原稿を抜粋し、さらに連載後の状況変化に対応したコメントを大幅に加筆。「オフレコ破り」をめぐる経産省広報室長との白熱のバトル、「失言」で更迭された大臣への直撃取材で分かった閣僚交代の本当の理由、不勉強なメディアが易々と官僚に騙されるプロセス、国民負担最小化を謳いながら東京電力救済に走る枝野幸男経産大臣の計算などなど、新聞・テレビでは報じられることのない舞台裏が赤裸々に明かされる。
いまやツイッターのフォロワー数3万8000人を誇り、連載がサイトにアップされると、瞬く間にリツイートが拡散される「カリスマ新聞記者」が放つ政府&メディア解剖の切れ味は他の追随を許さない。政府の狙いを見抜き、ニュースを正しく知って確かな判断をするために、今こそ読むべき一冊。

第1章 情報操作は日常的に行われている
1 資源エネルギー庁長官が「オフレコ」で漏らした本音
2 「オフレコ破り」と抗議してきた経産省の「脅しの手口」
3 今度は東京新聞記者を「出入り禁止」に! 呆れ果てる経産省の「醜態」
4 取材から逃げ回る経産省広報と本当のことを書かない記者
5 事実を隠蔽する経産官僚の体質は「原発問題」と同根である
6 辞任した鉢呂経産大臣の「放射能失言」を検証する
7 「指揮権発動」の背景には何があったのか 小川敏夫前法相を直撃
8「陸山怪事件でっち上げ捜査報告書」を書いたのは本当は誰なのか
7 「捜査報告書問題」のデタラメ処分にみる法務・検察の深い闇
第2章 政府は平気で嘘をつく
1 経産省幹部が封印した幻の「東京電力解体案」
2 東電の資産査定を経産官僚に仕切らせていいのか
3 賠償負担を国民につけ回す「東電リストラ策」の大いなるまやかし
4 お手盛りの「東電救済」 政府はここまでやる
5 国民には増税を押しつけ、東電は税金で支援。これを許していいのか
6 資金返済に125年! 国民を馬鹿にした政府の「東電救済策」
7 不真面目極まりない枝野経産相の国会答弁
8 「東電国有化」のウラで何が画策されているか
9 原子力ムラの「言い分」を鵜呑みにしてはいけない
10 大飯原発再稼働 政治と官僚の迷走ここに極まれり
11 様変わりした抗議行動 反原発集会で感じた新しい動き
12 野田政権が決めた「原発ゼロ」方針は国民を欺く情報操作である
13 東電のギブアップ宣言
第3章 迷走する政治、思考停止したメディア、跋扈する官僚
1 いい加減、財務省べったりの「予算案報道」はやめたらどうか
2 増税まっしぐら! 財務省の「メディア圧力」
3 日銀のインフレ目標導入でメディアの無知が露呈した
4 官僚たちがやりたい放題! 野田政権野田政権「日本再生戦略」には幻滅した
5 増税に賛成したメディアは自らの不明を恥じるべきだ
6 もはや用済みの野田首相が財務省にポイ捨てされる日
7 年内解散を的中させた私の思考法を公開する
8 安倍自民党総裁の発言を歪めたメディアの大罪

【著者紹介】
1953年生まれ。慶應大学経済学部卒。1977年に中日新聞社入社。東京本社(東京新聞)経済部勤務、ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院、ブリュッセル支局長などを経て、現在は東京新聞・中日新聞論説副主幹。2005年から08年まで財政制度等審議会臨時委員、06年から09年までは政府税制調査会委員も務めた。テレビ朝日系列『朝まで生テレビ!』、BS朝日『激論!クロスファイア』、読売テレビ系列『たかじんのそこまで言って委員会』などにも出演。大阪市人事監察委員会委員長でもある。
『日本国の正体 政治家・官僚・メディア 本当の権力者は誰か』(講談社)で09年の山本七平賞受賞。著書はほかに『官僚との死闘七〇〇日』『官邸敗北』『経済危機の読み方』(いずれも講談社)などがある。

目次

第1章 情報操作は日常的に行われている(資源エネルギー庁長官が「オフレコ」で漏らした本音;「オフレコ破り」と抗議してきた経産省の卑劣な「脅しの手口」;今度は東京新聞記者を「出入り禁止」に!呆れ果てる経産省の「醜態」 ほか)
第2章 政府は平気で嘘をつく(経産省幹部が封印した幻の「東京電力解体案」;東電の資産査定を経産官僚に仕切らせていいのか;賠償負担を国民につけ回す「東電リストラ策」の大いなるまやかし ほか)
第3章 迷走する政治、思考停止したメディア、跋扈する官僚(いい加減、財務省べったりの「予算案報道」はやめたらどうか;増税まっしぐら!財務省の「メディア圧力」;日銀のインフレ目標導入でメディアの無知が露呈した ほか)

著者等紹介

長谷川幸洋[ハセガワユキヒロ]
1953年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。77年に中日新聞社入社。東京本社(東京新聞)経済部勤務、ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院、ブリュッセル支局長などを経て、現在は東京新聞・中日新聞論説副主幹。2005年から08年まで財政制度等審議会臨時委員、06年から09年までは政府税制調査会委員も務めた。テレビ朝日系列『朝まで生テレビ!』、『ビートたけしのTVタックル』、BS朝日『激論!クロスファイア』などにも出演。大阪市人事監察委員会委員長でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

33
図書館本。今の日本政府は一所懸命に国民を騙そうとしている。政府のこういう姿勢は今に始まったことではない。この本は東京新聞・中日新聞の論説副主幹の著者が原発事故の際の政府・省庁の対応を追う形で、当時の政府・省庁がどのように国民を騙したかを綴る。著者は記者クラブに入らずオフレコ破りをして記事を書く。そんな著者に省庁はどんな仕返しをしたのか、そういう面白い話もある。欧米のジャーナリストが奇異に思うことのひとつに日本の記者クラブがある。これはまさに談合。日本のジャーナリズムが権力の奴隷になる構造がここにある。2017/06/24

ボルボン

15
興味深い事例がたくさん載っておりまして、ワクワクしながら読み進めました。記者に圧力をかける役人のやり口には「こいつ馬鹿だろ」と声が出ましたし、そいつをやり込める記者にはすかっとしました。こういう正義の記者の方がおられるんですねえ。「放射能発言」や「指揮権発言」の裏側なんてミステリー作品のようで、事実は小説より奇なり、まさしくそのとおりだと頷きました。事実関係を洗っていく過程が単純に面白かったです。そして、やはり省の役人ってのはくだらねえなあと思いました。2016/02/09

サンノート

13
記者クラブの体質が腐っているという話はよく聞くが、その腐った一端を垣間見れる。出る杭は打たれる日本人気質が記者クラブによく現れている。保身のための集まりだ。旧来の日本人社会の縮図といってもいい。長谷川さんはそこから離れるような報道姿勢を取っており、読んだ限りでは非常に信頼の置ける記者の方だと思った。少なくともこの人は保身なんて考えていない。役人に嫌な顔をされようが、おかしいぞと思った事柄にはどんどんと首を突っ込み、それをネットで発信してくれる。次代の報道を先取りするような人になるかもしれない。 2015/12/21

ハマギン

10
御用学者、御用マスゴミをはべらす政府の醜悪さ。何様だというかんじなのだが、官僚様だとやつらは答えるだろう。この腐りきった官僚組織を一度ぶっつぶしてほしいね。そんで再構築してほしい。一度壊さないとずっとこの体質は治らないでしょう。2016/01/14

壱萬弐仟縁

10
何と言っても、財政難だから消費税アップ、とか、直ちに健康に影響はない、とか、いう、なんとも東大話法的なものへの懐疑が深まる本。「本当に起きていること」を知らされない国民の怒り(55頁~)であっては、国民主権が泣く。官僚の既得権益>国民の利益 というのでは・・・。税金を納めたくなくなる。ガソリン税は特に。102頁には当たり前のことが書いてある。間違っていることをそのまま間違っていると言える議員を当選させる。昨日立ち読みした石井貴士先生の誰もが国会議員になれる、という本のように、いつか議員になる日も来るのか。2013/04/13

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