出版社内容情報
木元 哉多[キモト カナタ]
著・文・その他
内容説明
「閻魔堂へようこそ」。閻魔大王の娘・沙羅を名乗る美少女は浦田に語りかける。元甲子園投手の彼は、別荘内で何者かにボトルシップで撲殺され、現場は密室化、犯人はいまだ不明だという。容疑者はかつて甲子園で共に戦ったが、今はうだつのあがらない負け犬たち。誰が俺を殺した?犯人を指摘できなければ地獄行き!?浦田は現世への蘇りを賭けた霊界の推理ゲームへ挑む!
著者等紹介
木元哉多[キモトカナタ]
埼玉県出身。『閻魔堂沙羅の推理奇譚』で第55回メフィスト賞を受賞しデビュー。新人離れした筆運びと巧みなストーリーテリングが武器(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さばかん
61
面白かった。中編三つ。 被害者による犯人当てゲーム。 人には色んな人生があって、色んな人がいて、色んな殺され方をする。 面白い。2018/06/22
た〜
60
あれ?これってシリーズ2作目だったの?と、半分以上読んでから気がついた。うん。全然問題ない。 閻魔大王が健康診断、だとぉ!? 閑話休題。自分の死因を推理するという発想が面白いが、1話目2話目は簡単過ぎで3話目はいまいしっくりこない。沙羅ちゃんのがとっても良い感じに黒い2018/06/02
bluemint
55
一作目に続き相変わらず面白い。少しボリュームアップし読み応えもある。お父さんが初登場したり、めでたしで終わらない話があったりで飽きさせない工夫もみられる。このシリーズの良いところは、やり直しのチャンスを与えられることだ。それをよいことに閻魔親子を騙そうなんて、恐怖の刑罰も当然だ。2019/04/22
よっち
53
解決したとされる事件の結末に疑問をいだいた刑事、仲間を殺して貯金を独り占めしようとした小悪党、かつて共に戦った仲間たちの誰かに撲殺された元甲子園投手といった現世に未練を抱く死者たちが、生き返りを賭けて霊界の裁判官・閻魔沙羅の推理ゲームに挑む第二弾。前巻では謎解きに至る過程にある程度パターンがあった感もありましたが、今回はそんな流れに少し変化をつけてきましたか。今回の死者たちはいろいろな意味で濃い人たちでしたけど、因果応報というか誠実に向き合おうとしないクズに相応の報いもあるのは当然ですね。また続巻に期待。2018/06/11
nemuro
50
TVドラマ化され、NHKの「よるドラ」で放送されていたのをたまたま観たのだが、ストーリーも映像も本格的。実に面白かった。主演は中条あやみ。で、NHKの深夜枠とは思えないほどに豪華な顔ぶれ。何事にも影響されやすい私は、さっそく原作本に向かうところ。んっ?!待てよ、ひょっとして。念のため本棚を眺めてみたらシリーズ第1弾が1冊、ヒッソリと佇んでいて、それではと読み始めた本シリーズの第2弾。3話を収録。帯の裏面には「どこからでも読める!閻魔堂沙羅があなたの人生を裁きます!」とあった。たしかにそうだがやはり順番に。2021/03/25