講談社タイガ<br> 鬼の蔵―よろず建物因縁帳

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講談社タイガ
鬼の蔵―よろず建物因縁帳

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062940535
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「鬼」の血文字に秘められた一族の血塗られた過去とは?「ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」の著者が描く、哀しい怪異譚。
『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』の著者が描く、哀しい怪異譚――。

山深い寒村の旧家・蒼具家では、「盆に隠れ鬼をしてはいけない」と言い伝えられている。
広告代理店勤務の高沢春菜は、移築工事の下見に訪れた蒼具家の蔵で、人間の血液で「鬼」と大書された土戸を見つける。
調査の過程で明らかになる、一族に頻発する不審死。
春菜にも災厄が迫る中、因縁物件専門の曳き家を生業とする仙龍が、「鬼の蔵」の哀しい祟り神の正体をあきらかにする。

プロローグ
其の一 国の重要文化財 蒼具家土戸
其の二 因縁切り物件専門業者
其の三 陰の曳き屋師 隠温羅流
其の四 ハラミノ火と夜参り講
其の五 オクラサマ
エピローグ


内藤 了[ナイトウ リョウ]
著・文・その他

内容説明

山深い寒村の旧家・蒼具家では、「盆に隠れ鬼をしてはいけない」と言い伝えられている。広告代理店勤務の高沢春菜は、移転工事の下見に訪れた蒼具家の蔵で、人間の血液で「鬼」と大書された土戸を見つける。調査の過程で明らかになる、一族に頻発する不審死。春菜にも災厄が迫る中、因縁物件専門の曳き屋を生業とする仙龍が、「鬼の蔵」の哀しい祟り神の正体を明らかにする。

著者等紹介

内藤了[ナイトウリョウ]
長野市出身。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年に『ON』で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

170
自分がこの本に何を期待していたのか忘れてしまったけれど、薄い本なりに内容も薄く、良いところが何も見あたらない。ちよっとだけホラー風味のお仕事小説。登場人物も書き込み不足で、一切魅力を感じない。続編もある様だが、読む事はないだろう。2022/07/26

ぽんすけ

151
お気に入りさんの感想で建物や蔵に関する怖い話なんだと興味を持ち読んでみた。…結論めっちゃ怖かった><老犬がベッドに乗れなくなったので唯一和室である仏間で寝てるんだけど、仏壇の横で枕元の灯だけで読むこの本は想像以上に恐怖でした。オクラサマのビジュアルとかリアルに想像しちゃって寝れなくなるし、本当にこういう話ありそうだなと思うと部屋の隅の暗がりとかが気になるし;;うちの会社は土建屋なんでメインは土の下なんだけど、古株の人の話聞くと結構やばい話もあるので、こういう業種にはつきものなのかな。怖いけど続きも読みます2021/03/27

nuit@積読消化中

150
著者の『藤堂比奈子シリーズ』はテレビドラマで鑑賞。著者の本を手に取ったのはこの本が初めて。山深い寒村、旧家、土蔵、土戸に血痕で残された鬼という文字、そして極めつけは「因縁物件専門の曳き屋」ときたら、この手の話が好きな私は読まずにいられません(笑)。描写が分かりやすく、読み手の自分も一緒に蒼具村を訪れて、村や蒼具家に纏わる秘密を解き明かしていく感じがしました。しかし、この曳き屋には代々寿命がある設定のようで、今後シリーズ化されるにあたり、早いとこ仙龍の後継も作ってもらわねば!?春菜ちゃん!と思うのは私だけ?2017/07/12

🐾Yoko Omoto🐾

148
「盆に隠れ鬼をしてはならない」という言い伝えが残る山間の寒村を舞台に、ある因習に纏わる真相を紐解いていく伝承系ホラー。因習という言葉は、非難の意味を含んで使われる事が多いが、その謂れの真の経緯には、当時の人々のやり場のない思いが詰まっているのではないか。その辺りに民俗学的なアプローチで説得力を持たせながら、理屈では説明のつかない現象をきっちりホラーとして読ませる面白さがある。因縁物件専門の曳き屋という設定は実に魅力的で、主人公のある能力含め、前シリーズ同様キャラのバランスの取り方が実に上手い。次も期待大。2020/03/04

Kazuko Ohta

142
夏の暑さ対策で選んだはずの本。急に朝晩涼しくなるんだもの。読んで心身共に寒くなると困るので、ホラーを読むときの私の常、お酒を飲んで酔っ払った状態で。旧家の跡地に「道の駅」を建てることになるが、敷地内に文化財に指定された土蔵が遺されていることが判明。タヌキ親父の設計士から話を受けた広告代理店勤務の春菜は現地調査に赴く。春菜は美人、因縁物件の「曳き屋」はイケメン、映像化に向きそう。三津田信三ほどは切なさを感じさせてくれないけれど、土の下を思うと胸が痛む。酒が飛ぶことのない程度の怖さ、軽さも頁の薄さも適度です。2017/09/06

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