出版社内容情報
森 博嗣[モリ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
祈りの場。フランス西海岸にある古い修道院で生殖可能な一族とスーパ・コンピュータが発見された。施設構造は、ナクチュのものと相似。ヴォッシュ博士は調査に参加し、ハギリを呼び寄せる。一方、ナクチュの頭脳が再起動。失われていたネットワークの再構築が開始され、新たにトランスファの存在が明らかになる。拡大と縮小が織りなす無限。知性が挑発する閃きの物語。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
工学博士。1996年、「すべてがFになる」(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。同作は、まんが化、ドラマ化、アニメ化などされ、多くのクリエータに影響を与えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さばかん
166
面白かった。 なんかこの作品を読んでいると勉強しているような感覚になって、頭が良くなっていくような錯覚に陥ってしまう。 これが面白い。 人間とウォーカロン。 命と生と死。 生があって死があるのか。 死があるからこそ生があるのか。 私たちは生きているのか? へ続く。2016/12/02
yu
161
Kindleにて読了。 いやぁ、アホにはかなり難しい・・・。理解力8割ってところかなぁ。 思考する=人間であり、だからこそ、合理的にできない。何だか、バイオハザードのクィーンのような。。。最適な解がいつも正解とは限らない。 森ミステリィは、いったいどんな風に着地するんだろうか。2016/10/24
ケンイチミズバ
149
トロンやマトリックスを思い出した。サーバーをダウンさせる作戦で人間とウォーカロンとコンピューターが協力して敵のトランスファーが操る攻撃に打ち勝った。面白かった。身を呈して戦ったウグイさんが素敵!いつもながら、いざという時の彼女の凛々しい姿に萌える。デボラも敵も想定外なハギリ博士の人間の思いつきという偶然に賭けた行動、ウォーカロンのサリノの献身的な行動、マガタ博士が初期設定した人工知能の正義感、わくわくした。ただし、どちらが、なにがどうすることが正義なの?マガタ博士が見据えた未来に人間は存在するの?2016/10/31
山本真一郎
100
読了。森博嗣のWシリーズも早くも4冊目。人間同士の戦争が消滅しつつある未来では人工知能による戦争が常態化していた。既に人間の知能を超越してしまった人工知能により、トランスファが暗躍して人間やウォーカロンを操り、恰も人工知能による戦争の代理を担うかの様だ。人間またはウォーカロンという存在自体は単なる器でしかないのか。真賀田四季という時代を超越した天才の描く未来はどこへ向かうのか。様々な意味で次作を楽しみに待ちたい。この巻に至ってハギリとウグイの関係が何となく犀川創平と西之園萌絵の関係に思えてきたのも面白い。2016/10/30
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
84
Wシリーズ5作目!森先生有難うございます!!うーん、ごめんなさい私の頭が悪すぎて、うまく感想がまとまらない。とりあえず、全面的にネタバレしておりますのでコメント欄にてつらつら書いてみます。興味がありましたら、目を通していただければ幸いです。2016/10/21