出版社内容情報
きっと、私のホントがみつかる。16歳女子高生が日本刀製作に挑む、青春小説!夢の中で見た一振りの白刃。長い時間を超えて、その刀は私の前に姿を現した。
祖父の形見分けで蔵整理に駆り出された高校生の千鶴。そこで見つけたのは、一振りの刀身だけの日本刀だった。そして夏休み、千鶴は同級生の紗和子、鏡美、音々と一緒に、無くなってしまった「刀の拵え」を創作することになる。大切な何かを見つけたり、見失ったり。繋がったり、離れたり。好きなことも嫌いなこともバラバラな四人の女子高生が“初めて”に挑戦する青春小説。
序 章
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
榊 一郎[サカキ イチロウ]
著・文・その他
内容説明
祖父の形見分けで蔵整理に駆り出された高校生の千鶴。そこで見つけたのは、一振りの刀身だけの日本刀だった。そして夏休み、千鶴は同級生の紗和子、鏡美、音々と一緒に、無くなってしまった「刀の拵え」を創作することになる。大切な何かを見つけたり、見失ったり。繋がったり、離れたり。好きなことも嫌いなこともバラバラな四人の女子高生が“初めて”に挑戦する青春小説。
著者等紹介
榊一郎[サカキイチロウ]
1998年、『ドラゴンズ・ウィル』が第9回ファンタジア長編小説大賞に準入選してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
66
よかったです。刀身だけの日本刀を見つけたことで、刀の「こしらえ」を制作することになる四人の女子高生の物語。お年頃ゆえの悩みを抱える彼女たちはその過程で新しい自分を見つけ、少しずつ変わっていく。不自然なところも、必要以上のてらいもなく、現代だったらあり得る話だな、と思いました。この少女たちに、素敵な未来が待っていますように。2016/04/13
七色一味
60
読破。タイトルに惹かれて。想像していたのとはやや違ったけど、そこそこいい話的なまとめ方でした。最後こう終わって、そして彼女たちはこれからどう生きていくのかが、ちょっと気になるところ。2016/02/11
よっち
49
女子高生の千鶴が駆りだされた祖父の形見分けの蔵整理で、夢に見た一振りの刀身だけの日本刀と出会い、同級生たちと無くなった「刀の拵え」作りに挑戦する物語。4人の女子高生がそれぞれクオーターな外見で日本人であることだったり、しっくりしない家族関係や将来のこと、地味であることなどの悩みを抱えながらも、挑戦を通じて様々な人と出会ったり経験を重ねて、これまで気づいていなかったことに気づいたり、自分らしさを見出したり、複雑な想いを乗り越えて試行錯誤する姿はとても心に響きました。読みやすく読後感も爽やかな青春小説でした。2016/01/19
Yobata
48
祖父の蔵整理で一振りの日本刀を見つけた高校生の千鶴。単位不足のため補習として紗和子,鏡美,音々とグループワークを命じられた千鶴は刀の「拵え」を作ることに。その拵え作りで彼女達は本当の自分を見つけ出す…。軽小説屋を自称する榊さんの女子高生×日本刀という組み合わせが面白そうだったので手に取ってみたけど、ファンタジーではなく拵え作りで自分探しをするというかなり現実的で、拵え作りを通じて自分に対する葛藤や悩みに対し、静かながらも真に迫ってきて迫力あった。その抜き身の刀みたいに刃をむき出し,棘のように自分という→2016/02/01
dr2006
47
なぎなた部のスポ根ものかと思ってたら全然違って💦刀をこしらえるプロセスを通じて4人のJKの成長を描くというニッチなプロット!主人公の一人千鶴の祖父の蔵から古い刀身(刃の部分のみ)が発見された。その刀に不思議なシンパシーを感じた千鶴は、学校で与えられたグループワークのテーマに、”刀のこしらえ(刀身に装備する鞘や鎬の制作加工)"を提案した。最初は適当な素人工作で誤魔化すつもりでいた4人だが、徐々に刀を拵えるプロセスに引き込まれていく。登場人物は大好きな漫画「あそびあそばせ」の登場人物のイメージで脳内再生⒲2023/07/19