出版社内容情報
北海道のサロマ湖では、限られた空間で飼育養殖されるホタテガイやマガキなどの二枚貝の持続的生産を確保するため、地元のサロマ湖養殖漁業協同組合が独自に養殖許容量を設定する全国的にも先進的な取り組みを継続している。10年にわたる毎月の環境モニタリングのデータを集約し、「サロマ湖はホタテガイを何枚育ててくれるのか?」を検証する。将来を見据えたこの取り組みは、SDGsの課題「海の豊かさを守ろう」の具体例である。
目次:第1章 はじめに(門谷 茂)/コラム 粒子態と懸濁態の区別に関する考え方(門谷 茂)/第2章 基礎生産のモニタリング(塩本明弘)/第3章 湖内外の海水交換(大橋正臣)/第4章 流域河川からの流入量(三上英敏・五十嵐聖貴)/第5章 栄養塩と植物プランクトン量の時間的・空間的な変化(芳村 毅・三上英敏)/第6章 ホタテ養殖海域における沈降粒子束の動態(門谷 茂・森田 康)/第7章 アマモ場の分布と生物量・炭素収支(藤井 真・仲岡雅裕)/第8章 動物プランクトンの季節変動(中川至純)/第9章 ホタテガイ養殖管理と水温依存性(阪口耕一)/第10章 マガキの養殖法と摂餌量(阪口耕一)/第11章 付着生物の種類と現存量(阪口耕一)/第12章 底生動物から見た養殖漁場環境(園田 武)/第13章 まとめ(門谷 茂)/第14章 サロマ湖環境のリアルタイム把握への試み(阪口耕一)
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- 和書
- なんで僕に聞くんだろう。