出版社内容情報
松下村塾で学ぶ風倉平九郎は、吉田松陰の影響を強く受ける。久坂玄瑞や高杉晋作、伊藤俊輔ら幕末の英雄の若き時代を描く青春群像!松下村塾に入り吉田松陰の元で学び、久坂玄瑞や高杉晋作などのちに長州藩を引っ張る傑物らと出会った風倉平九郎。師である松陰が命を懸けて国を憂う気持ちに、平九郎はみずからの進むべき道を探っていく。幕末の時代情勢は風雲急を告げ、松陰の身に危機がおとずれる・・・。「軍配者シリーズ」の著者がえがく、青春群像劇。
富樫 倫太郎[トガシ リンタロウ]
著・文・その他
内容説明
父の咎により、武士ながら農作業をせねばならない風倉平九郎は、学問への欲求を募らせていた。松下村塾に連れられた平九郎は、吉田松陰と会う。国禁を破り、長州藩から処罰された松陰に平九郎はためらうが、国を憂う松陰の熱き想いに触れ、傾倒する。激動の幕末、信じる道を駆け抜けた志士たちの青春小説!
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。’98年第4回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金城 雅大(きんじょう まさひろ)
28
吉田松陰の狂人イメージが鮮烈だった。2020/07/12
しーふぉ
17
私としての吉田松陰は目下の者にも公平に接し、長所を見出す。公としての吉田松陰は国のためには同士に対しても簡単に死を強要するところがある。時代がまだ追い付いていなかった。2019/12/22
マラソンマン
8
吉田松陰の熱さが伝わってくる。死を恐れるな。志を忘れることを恐れよ!2020/01/02
木賊
8
主人公・風倉平九郎の目を通して、幕末、松下村塾から生じた維新の波を描く。今回は吉田松陰が江戸送りになるまで。最初は勉学の場であった筈の松下村塾が、政治結社へと変貌していく過程など、細かいところまで描かれていて、幕末長州好きには嬉しい。江戸や京都に行った塾生達が何故松陰の策に反対したのか、などの描写もあるとなお嬉しかったのだけれど、久坂篇や高杉篇で描かれたりしないかな?2019/09/20
かずぺん
6
この時代に生きる人々は、必死に生きていることが普通なんだと感じる。自分自身のことよりも他人をより優先的に考えるから、自意識が高いのだと思う。2018/10/18