出版社内容情報
京都で奇怪な連続殺人事件が発生。目撃証言では、現場から般若や鬼が走り去ったという。背後には、川に身を投げた橋姫の伝説が。「縁結び」の神様にして、男を呪う「丑の刻参り」でも有名な、京都・貴船神社。次女・摩季を蘇らすため、清らかな霊水を求めて貴船に向かった辻曲姉妹たちは、ここで、般若のような顔をした犯人による連続殺人事件に遭遇する。事件の真相は? そして、貴船に祀られた姫の悲しみを晴らすことはできるのか?
高田 崇史[タカダ タカフミ]
著・文・その他
内容説明
「縁結び」の神様にして、男を呪う「丑の刻参り」でも有名な、京都・貴船神社。次女・摩季を蘇らすため、清らかな霊水を求めて貴船に向かった辻曲姉妹たちは、ここで、般若のような顔をした犯人による連続殺人事件に遭遇する。事件の真相は?そして、貴船に祀られた姫の悲しみを晴らすことはできるのか?
著者等紹介
高田崇史[タカダタカフミ]
昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒業。『QED 百人一首の呪』で、第9回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ち~
34
《神の時空③》妹を救うため、貴船に向かった彩音たち。しかし、そこでは連続殺人が起き、貴船の神々が荒ぶっていた。隠れた神話の真相と連続殺人の謎を解く。橋姫を中心に貴船神社や丑の刻参りを深く掘り下げ、八咫烏の意外な姿も…いつもの事ながら、古文書にはそういう読み方があるのか!と驚くばかり。この世は怨霊が多過ぎる。今回の陽一くんの頑張りに拍手!あぁ、鞍馬寺に行きたい!2021/06/22
とも
28
★★★★☆年明け早々大当たり。それは、登場するほとんどの地が私が生まれ育った、もしくは深く縁があるためで、従って多分に主観が入っている。とはいえその主観をのぞいても、過去の高田崇史作為品の中でも突出しているのではないだろうか。表題の貴船をテーマにとる作品はほとんどなく、鞍馬や上賀茂/下鴨神社、宇治と、京都を北に南に走り回る様は、あたかもダ・ヴィンチ・コードばりの迫力とスピード感。また細かな点まで正確なのは、地元民保証付き。もちろん歴史の解明も相当に深く突っ込まれ、その上ミステリーとしても最上級な作品。2019/01/03
さばかん
20
京都の貴船神社。 玉依姫は聞いたことある。 展開はちょっとワンパターンであれだけど、歴史講釈は面白いのでまだ読み続ける。2018/01/15
LUNE MER
13
神の時空シリーズ3作目であるが、本作にて本シリーズ初体験。QEDシリーズと同じユニバースであることは途中で判明するが、QEDシリーズの方は怨霊が実在するかどうかではなく、実在すると信じ、それが立派な動機にもなり得るという世界観だが、本シリーズは地の文で実在することが前提になっているし、それが視える人達が主人公。なので、事前知識もなくいきなりシリーズに突入してしまった私の困惑を推し量られたい。歴史ミステリーとしてのネタはQEDの焼き直し(復習)。とりあえず図書館で全部借りたので読む!2020/08/11
ayafuya-papa
9
シリーズ3作目。現代の事件部分は浅いのですが、『記紀』や古文書から新たな解釈をする火地さんの解釈部分は非常に面白いです^ ^ ただ朝廷や貴族が悪物だとしても、神代に登場する神様が怨霊になり朝廷側に封じ込められるというのは、初代天皇より前の時代に朝廷が存在しているような事になってしまいますよね(^^;; このシリーズは怨霊復活の側面が『記紀』の見直しに繋がるのですが…まぁ何となく不自然に思いながらも面白いので、次行きます(笑)2018/04/22




