講談社文庫<br> あなたは、誰かの大切な人

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講談社文庫
あなたは、誰かの大切な人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062936606
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

まだまだ人生、捨てたもんじゃない。六つの小さな幸福の物語。疲れた心に効く、読む特効薬。勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独のうちに他界した父。つまらない人間と妻には疎まれても、娘の進路を密かに理解していた父の最後のメッセージとは……(「無用の人」)。歳を重ねて寂しさと不安を感じる独身女性が、かけがえのない人に気が付いたときの温かい気持ちを描く珠玉の六編。

文庫版刊行に寄せて 原田マハ
「見知らぬ町を歩くとき、心地よい風が吹き、なんともいえない幸福感に包まれることがある。それはきっと、おだやかな日常がそこにあるからだ。その日常は、誰かが誰かを大切に思っているからこそ、そこにあるのだ。
 あなたがもしも、いま、なんということのない日々を生きているとしたら、それはきっと、あなたが誰かの大切な人であることの証しだ。それが言いたくて、私は、この物語たちを書いた。あなたは、きっと、誰かの大切な人。どうか、それを忘れないで。」

最後の伝言 Save the Last Dance for Me―母が亡くなった。だが、告別式に父の姿はない。父は色男な以外はまったくの能無し。典型的な「髪結いの亭主」だった……。

月夜のアボカド A Gift from Ester´s Kitchen―メキシコ系アメリカ人の友人エスター。彼女は60歳で結婚をして、5年後に夫と死別したのだという。その愛の物語とは……!?

無用の人 Birthday Surprise―勤務先の美術館に宅配便が届いた。差出人はひと月前に他界した父。母には疎まれながらも、現代アートを理解してくれて……。

緑陰のマナ Manna in the Green Shadow―イスタンブールを訪れた。トルコを紹介する小説を書くために。そこで聞いたトルコの春巻と、母親の味の話は……。

波打ち際のふたり A Day on the Spring Beach―学時代の同級生ナガラとは年に4回くらい旅をしている。今回、近場の赤穂温泉を選んだのには訳があって……。

皿の上の孤独 Barragan´s Solitude―メキシコを代表する建築家、ルイス・バラガンの邸までやってきた。かつてのビジネスパートナーの「目」になるために……。

最後の伝言 Save the Last Dance for Me
月夜のアボカド A Gift from Ester's Kitchen
無用の人 Birthday Surprise
緑陰のマナ Manna in the Green Shadow
波打ち際のふたり A Day on the Spring Beach
皿の上の孤独 Barragan's Solitude


原田 マハ[ハラダ マハ]
著・文・その他

内容説明

勤務先の美術館に宅配便が届く。差出人はひと月前、孤独の内に他界した父。つまらない人間と妻には疎まれても、娘の進路を密かに理解していた父の最後のメッセージとは…(「無用の人」)。歳を重ねて寂しさと不安を感じる独身女性が、かけがえのない人の存在に気が付いた時の温かい気持ちを描く珠玉の六編。

著者等紹介

原田マハ[ハラダマハ]
1962年、東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。伊藤忠商事、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館に勤務後、2002年にフリーのキュレーターとして独立。’03年にカルチャーライターとして執筆活動を開始し、’05年に『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。’12年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

592
女性が主人公の短編集。『浪打ち際のふたり』が1番好きです。つかず離れず深く聞かずとも分かり合える女同士の友情が羨ましい。女性が30代40代と年齢を重ねていくと、それまで人生で自分のことだけに費やせば良かった時間やお金等が今度は両親、家族等大切な人にかけるようになり心配事も別の種類になる。誰もが経験をする親が死ぬ日が来るのであるが自分はまだ覚悟が出来ておらずいざその日が来た時、来る直前に何が出来るのだろう、しっかり見送ることが出来るだろうかと考えてしまいました。母親と娘という時間はあとわずかかもしれません。2017/07/16

さてさて

551
この作品では、主人公がさまざまな形で関係した人たちのことを思う中で、そこにお互いに思い合う関係性がふっと浮かび上がる物語が描かれていました。そう、それは誰でも同じこと、あなただって、誰かのことを大切に思う一方で、『誰かの大切な人』でもあります。気づくようで気づけない、人が人を思いやる感情の機微がこの作品では六人の主人公の目を通して柔らかな筆致の中に描かれていました。原田さんらしくアートに関連するキーワードが、そこかしこに散りばめられたこの作品。優しさに満ち溢れた六つの物語にほっこりと魅了された作品でした。2022/08/01

ehirano1

473
「無用の人」について。唯々『美しい』を感じる物語でした。ラストシーンはある程度推測は出来ましたが(これはミステリー小説ではないのでそんなのはそれこそ無用なのですがwww)、その風景は瞼に浮かぶことが出来ました。読後に、私が中学時代の美術教師が一貫してそして卒業の言葉としても『美しいものを美しいと思える人になりなさい』と言われていたことを懐かしく思い出しました。2023/09/16

hit4papa

471
三十代後半から五十代までのシングル女性が主役の短編集。彼女らは、自身のやりたい事を成し遂げた方々ですが、老いとか死とかちらついているので、どうにも寂しさがつきまといます。イケメンの父に苦労されっぱなしの老齢の母の死「最後の伝言」、LAに住む老婦人との交流「月夜のアボガド」、50歳をむかえた女性が振り帰る亡き父のこと「無用の人」、イスタンブール取材旅行での出会い「緑陰のマナ」、年下のビジネスパートナとの再会「皿の上の孤独」、いくつかの作品の旅友お二人(ハグ&ナガラ)がお年を召して再登場「波打ち際のふたり」。2019/01/19

三代目 びあだいまおう

436
母はもうすぐ80。苦労してきました。親父が酒乱で、時に「文句があるなら俺のこと刺せ」とナタを中学時代の私の前の畳に突き刺した!母はその夜親父に喰ってかかった、飲めない酒を、しかもウイスキーを一気飲みして。飲めないくせに、親父の酒癖を恨んで!中学生の私は布団の中で泣いた!誓った!母を守ると!これ、マハ先生の実話かなぁ。きっとあなたは誰かの大切な人なんだよ!あなた気付いてないでしょ!でも、ホントなの!『あなたは誰かの大切な人』本作は短編集です。『月夜のアボカド』よかったなぁ!あと「マナ」、落涙するわね‼️🙇2018/12/26

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