講談社文庫<br> ブラックボックス〈下〉

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講談社文庫
ブラックボックス〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062936361
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ロス暴動の夜、外国人女性ジャーナリストはなぜ殺されたのか? アメリカ社会の抱える病巣を抉り出し、未解決事件の深い闇に迫る!当代最高のハードボイルド作品と言われる、ハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳最新刊!すべての事件には解決につながる「ブラックボックス」があるという、ハリー・ボッシュの信念を象徴しているかのような記念碑的作品。因縁の未解決事件に再びボッシュが迫ります。
1992年のロドニー・キング殴打事件にはじまったロサンジェルス暴動。ロス市警ハリウッド署殺人課のボッシュ刑事は、相棒のエドガーとともに、市内警邏の応援に駆りだされていた。
 そこでひとりの外国人白人女性の射殺死体が見つかったという報告を受ける。被害者はデンマーク国籍のフリーカメラマン兼ジャーナリスト、アンネケ・イエスペルセン。暴動取材にやってきて、強盗被害にあったものと思われていたが、犯人は見つからなかった。いわば、ボッシュにとって、最初の未解決事件になり、永年心に残っていた。
 2012年、未解決事件班で、ロス暴動20周年にあたり、当時の未解決事件を集中して再捜査することになり、ボッシュはイエスペルセンの事件を担当する。
市警上層部からの妨害を受けながらも、秘密裡に単独行動するボッシュの身に危険が迫る!

第二部 言葉と写真(16?25)
第三部 放蕩息子の刑事(26?35)
白雪姫 二〇一二年
訳者あとがき


マイクル・コナリー[マイクル コナリー]
著・文・その他

古沢 嘉通[フルサワ ヨシミチ]
翻訳

内容説明

ジャーナリスト殺人はボッシュにとって最初の未解決事件でもあった。薬莢を最新鑑識技術で調べると、凶器の銃が他の殺人にも使用されていたことが判明。捜査の末に発見した銃から削り取られたシリアルナンバーを復元すると、湾岸戦争当時の軍との関わりが明らかとなる。事件は急転、不穏な展開を見せ始めた。

著者等紹介

コナリー,マイクル[コナリー,マイクル] [Connelly,Michael]
1956年、アメリカ・フィラデルフィア生まれ。フロリダ大学を卒業し、フロリダやフィラデルフィアの新聞社でジャーナリストとして働く。手がけた記事が、ピュリッツァー賞の最終選考まで残り、ロサンジェルス・タイムズ紙に引き抜かれる。「当代最高のハードボイルド」といわれるハリー・ボッシュ・シリーズは二転三転する巧緻なプロットで人気を博している

古沢嘉通[フルサワヨシミチ]
1958年、北海道生まれ。大阪外国語大学デンマーク語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

139
ボッシュシリーズ初期の頃のヴェトナム戦争が兵士にもたらした悲劇のようなものでなく、湾岸戦争に従軍したどうしようもないヤツらの悪行といのがいい。こういうのがマンネリにならない面白いシリーズの条件なんだろうな。最後に現れる味方の意外性には嬉しい驚き。娘に関しては、やはり出来過ぎ感が残念。2017/12/19

KAZOO

133
下巻でも地道な活動が圧力に邪魔されながら描かれています。家庭のことなども出てきます。ロス暴動をたまたまきっかけとしていますが、それ以前の戦争での出来事が引き金となっているのですね。最後の最後まで楽しませてくれました。2017/05/23

のぶ

80
上巻で単調だった話の流れが下巻に入り大きく動き出した。ジャーナリストの殺人事件を追うが、使用されていた銃が湾岸戦争の軍との関わりが明らかになってくる。今までのボッシュシリーズに比べレギュラーメンバーの登場は控えめで、ボッシュの独壇場という印象を受けた。また本作では話の展開がそれほど大きくなく小さく纏まった感じはあるが、ファンとしては安定の面白さだった。本書は2012年の作品。未訳の作品が6作ほどあるようで、コナリーファンとして早い時期の訳出が待たれる。2017/08/06

goro@the_booby

73
違法な捜査で手に入れた証拠は裁判に使えない。物語の結末としてはああするしか方法は無かったのだろうけど、今のボッシュは一人じゃない。守らなければならない娘がいる。今までのような捜査は出来ないはず。犯人逮捕に入れ込むのは分るがフェアじゃないぜ。だからコナリーはこんな結末にするしかなかったのだろうか。まぁ面白いんだけど歯痒い思いですわ。2018/08/20

sayan

63
物語が展開するたびに某TVの主人公の影がちらつく…。単純な懲悪勧善ではなく、どっちを向いても「政治的」に蠢く内容に、現場捜査官の苦悩が現れるシーンは読み所か。とは言え、個様々な伏線は「意外とあっさり」回収され、あれよあれよという間に物語が終わってしまった。うーん上・下巻でなくても1冊でよかったかも。2020/05/24

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