出版社内容情報
田中 芳樹[タナカ ヨシキ]
著・文・その他
内容説明
隆盛を極めたタイタニア一族に深刻な亀裂が。次期藩王を狙うイドリスは藩王暗殺未遂事件を機にアリアバート、ジュスランに叛逆罪を宣告。さらには二人を討つべく、一族の怨敵ファン・ヒューリックを自軍へ迎えいれる策に出た。謀略の渦巻く中、ついに戦端が開かれる。本格銀河叙事詩の名作、待望の第4巻。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’77年『緑の草原に…』で第3回幻影城新人賞、’88年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞、2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tetchy
91
またしても私はこう叫ばなければならない。『銀英伝』の興奮、再び!と。前作からほぼ8年が経ってなおストーリーと設定が想起されてくる。田中氏の筆はまさに魔法のようだ。『銀英伝』は支配側とレジスタンス側の戦い、帝国主義と民主主義の戦いの二項対立の構造だったが、このシリーズは肥大した強国の内部紛争、つまりタイタニア対タイタニアの戦いがメインであったことに気付かされた。巨大な国を統べる野心家たちの闘争の物語とでも呼ぼうか。さて次の最終巻で「昭和の銀英伝、平成のタイタニア」と呼ぶに値するか否か。早く読まなければ!2017/11/05
ヤギ郎
7
シリーズ第4巻。タイタニアには、アリアバート、ジュスラン、ザーリッシュ、イドリスというそれぞれ個性の異なったリーダーがいる。人を惹きつけ、人を動かすために必要なものを考える。イドリスは人望が必要だな。2021/06/25
ヤギ郎
7
シリーズ第4巻。物語の対立構造が大きく変化したなかでの争い。そして、最後のひっくり返す。おどろきのおどろきだ。このシリーズでは、著者は銀英伝で書けなかった銀河帝国(帝政)における政治的対立を描いているようだ。次のシリーズでは、自由惑星同盟のような社会を描いて欲しいですね。2017/05/21
tak
5
え~~~。2017/07/01
ぼん
4
なるほど、タイタニアは『平家物語』のオマージュなのか。 「タイタニアにあらずんば、人にあらず。」の台詞はよく目にしたもんな。 納得。 次巻でタイタニアは平家のように滅んでしまうのだろうか。 しっかし、バル可愛いわー2018/11/10