講談社文庫<br> 殉愛―原節子と小津安二郎

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講談社文庫
殉愛―原節子と小津安二郎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 450p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062936002
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0195

出版社内容情報

世界の名監督、小津安二郎と謎に包まれた“伝説の女優”原節子。『東京物語』などの名作誕生秘話と二人の知られざる“殉愛”を描く。世界に誇る名監督、小津安二郎。日本映画の巨匠の名作に多数出演し、圧倒的美しさと存在感で多くの人々を魅了しながら、突如42歳で銀幕を去った“伝説の女優”原節子。映画史に永遠に輝く二人の、知られざる“殉愛”とは? 小津作品の中でも頂点とされる紀子三部作、『晩春』『麥秋』『東京物語』をはじめ、数々の名作ゆかりの地を訪ね歩き、多くの関係者にインタビューして綴られた名作誕生秘話と“伝説の愛”。評伝の決定版。

プロローグ──パリの原節子
第一章 節子の誕生
第二章 紀子の季節 『晩春』(一九四九年)
第三章 忍ぶ恋 『麥秋』(一九五一年)
第四章 永遠の契り 『東京物語』(一九五三年)
第五章 孝子の季節 『東京暮色』(一九五七年)
第六章 秋子の季節 『浮草』(一九五九年)
第七章 喪服を着けて 『小早川家の秋』(一九六一年)
エピローグ──円覚寺の小津安二郎
あとがき
文庫版あとがき
原節子・小津安二郎 全作品年表
主要参考文献


西村 雄一郎[ニシムラ ユウイチロウ]
著・文・その他

内容説明

原節子と小津安二郎の“恋愛”は存在したのか?―この永遠の問いに答える評伝の決定版。数々の傑作を残しながら六十歳で世を去った巨匠と、彼に殉じ、四十二歳で銀幕を去った“永遠の処女”。『晩春』『東京物語』をはじめ、名作の地を訪ね歩き、多くの関係者に取材して綴られた名作誕生秘話と“二人の真実”。

目次

プロローグ パリの原節子
第1章 節子の誕生
第2章 紀子の季節『晩春』(一九四九年)
第3章 忍ぶ恋『麥秋』(一九五一年)
第4章 永遠の契り『東京物語』(一九五三年)
第5章 孝子の季節『東京暮色』(一九五七年)
第6章 秋子の季節『浮草』(一九五九年)
第7章 喪服を着けて『小早川家の秋』(一九六一年)
エピローグ 円覚寺の小津安二郎

著者等紹介

西村雄一郎[ニシムラユウイチロウ]
ノンフィクション作家、映画・音楽評論家。1951年佐賀市生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科を卒業後、『キネマ旬報』パリ駐在員に。帰国後、映像ディレクターとして働く。1985年から古湯映画祭(佐賀市富士町)の総合ディレクターを務め、その功績により佐賀新聞文化奨励賞を受賞。現在、佐賀大学で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gen Kato

3
小津安二郎と原節子の関係を、小津の映画を分析し関係者の証言を織り交ぜつつ考察した一冊。私生活の領域に立ち入り過ぎず、あくまで仕事を通しての論述が主だというあたり、小津、原両氏への敬意が感じられ、読んでいて心地よかった。こうした相手への「気兼ね」を忘れぬ態度こそ、小津が理想とし、原節子や笠智衆に演じさせた人間像なんだよなあ。名著です。2017/08/15

駄目男

2
本来なら『純愛』と書くところを敢えて『殉愛』と表記するところに、二人の並々ならぬプラトニックな愛が存在するかのようなタイトルだが、果たして本当のところはどうなんだろうか。 殉愛とは愛に殉ずるということからして、余程深い思いがないとこうは言えない。 愛情の深みは尊敬と共にあるが、決して男女の一線は超えないということか。これは難しい。 映画監督と女優の結婚は決して珍しいことではないのに。 好きになったら自分の物にしたいというのが、これ人情。 私だったら原さんを目の前に普通の感情でいられるかどうか自信がない。 2017/03/11

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