出版社内容情報
新野 剛志[シンノ タケシ]
著・文・その他
内容説明
妻子と別れ一人で暮らす作家の中谷は、ある夜、コンビニの前で酔った女を助ける。連れて帰った部屋で女が語ったのは幼いころの不可思議な記憶。中谷はその過去を辿ることになる。同じころ一人の青年が幼少期の「恩人」を探し出そうとしていた。孤独な三人が交錯し「家族」の真の意味を模索する傑作ミステリー!
著者等紹介
新野剛志[シンノタケシ]
作家。1965年東京都生まれ。立教大学社会学部卒。1999年『八月のマルクス』で第45回江戸川乱歩賞を受賞。2008年『あぽやん』で第139回直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momi
50
「子供の頃、あたしスパイ学校に入れられていたんです」表紙の絵の雰囲気からドロドロした怖い作品かと思っていたらそうではなく…スパイ学校の言葉にワクワクする気持ちで読み進めても…ドキドキもなく…ただ暗い!孤独な作家と子供の頃の記憶が曖昧な女、子供の頃に聞いていた「黄金の里」を求める青年…三人それぞれのこだわり求めるもの!家族がテーマなんだろうけど…う〜ん…よく分からない…。途中こっちが本筋だとばかり思っていた人がいなくなり小さく驚いたけれど…ただただ暗さだけが前にでてしまっているように感じてしまった…。2017/01/27
りょうこ
41
なんとなく本屋さんで面白そうだと思って前知識なく衝動買いしちゃった本。結構当たり引いたかも。家族を求めて家族だと思ってた人達に裏切られて..。救いようがあるようでて救いがない。2017/02/09
ちょん
30
なんか唐突に終わってしまった感がすごい。3人の登場人物たちを追いかける物語でしたが、どの人も尾を引く終わり方。ちょっとムズムズもやもやします。「家族」がテーマのお話でしたが、深くまでのめり込めなかった💦2021/06/01
JKD
17
登場人物それぞれが、みんなわがままっぽく感じるのはワタシだけなのかな?大人の事情とはいえ、子供にスパイ学校なんていうおかしな記憶を植え付けさせ、大人になって翻弄させられるのは迷惑な話だ。育った環境、育てる環境って大事だな。2017/01/29
けえこ
16
居場所を変えながら集団生活を送る擬似ファミリーのミステリー。 宗教的な結びつきではなかった点、姉の行方を追い切れなかった中谷の気持ちを思うと哀しい。2023/05/17
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- 細胞の分子生物学