出版社内容情報
上田 秀人[ウエダ ヒデト]
著・文・その他
内容説明
藩主綱紀のお国入り。国元では数馬の婚約者琴が襲撃されるなど、きな臭い動きが。そのため異例の急ぎ足の大名行列となった道中の交渉役を任された留守居役の数馬だが、油断大敵!綱紀との縁組を切望する高遠鳥居家の思いがけぬ罠が待ち受けていた!数馬は藩の窮地を切り抜けられるか!?
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。’97年小説CLUB新人賞佳作。講談社文庫の「奥右筆秘帳」シリーズ(全十二巻)は、「この時代小説がすごい!」(宝島社刊)で、2009年版、2014年版と二度にわたり文庫シリーズ第一位に輝き、第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞も受賞、抜群の人気を集める。歴史小説にも取り組み、『孤闘立花宗茂』(中公文庫)で第16回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
104
百万石の留守居役「参勤」8巻。参勤留守居役に選ばれ国元に帰ることになった数馬、参勤留守居役として諸藩の交渉事、本陣との駆け引き、刺客との対決等々の難題を無事処理し留守居役としての富山藩領地に入いり、数馬の努めは終わった、少しずつ藩主に信頼されつつ成長しましたね、次回はどんな展開が琴姫との婚儀が行われるのか。2017/07/10
ジュール リブレ
31
加賀藩の江戸から金沢までの参勤交代を描く本作。三千人からの大名行列をつつがなく進めるロジ担当は、それこそ大変だっただろうに。碓氷峠越えの追分宿の鳥居家との掛け合いは見事。もう少しふくらませても良かったが、先を急ぐ旅、次の暗雲に向けてまっしぐら。そして、次巻に続く。2017/01/23
さく
24
夜間に行軍する数馬の案は、綱紀に受け入れられる。強行軍ではあったが、皆が目的を理解し、やり切った。数馬の活躍は嬉しい。石動が主に使える心構えを語る。武家社会の本質的なこと。いよいよ加賀藩が近づいて、次の罠が待ち構える。数馬の成長が目覚ましい。2021/06/03
mam’selle
17
教科書で誰もが知ってる参勤交代って、裏方の留守居と領地や城下を通過される各地の領主とこんなやり取りが有るんだ。地味に充実したコンテンツには少し勉強になりました。しかし、新武田二十四将、ポンコツ過ぎます。2017/01/06
ガットウ
16
★★★3.7点。チャンバラ多めでサクサク読了!2023/06/21