講談社文庫<br> 猫のよびごえ

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講談社文庫
猫のよびごえ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062935395
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

みんなが生きていたこと、その時間。写真とエッセイで綴る猫たちとの日々。『猫にかまけて』からのロングセラーシリーズ、最終巻!自宅の猫たちと仕事場の猫たち、皆がいっしょに暮らせるよう移り住んだ静岡県、熱海の家に、また新たな猫がやってくる。海岸で出会ったきわめて人なつこい猫。「ネムちゃん」という名があまりに似合わずネムリ・キョーシローと名付け直した不細工猫。次々にやってくる新参猫に加え、一階で保護犬を飼い始めると猫たちは激怒して……。なにげない出来事を積み重ね、愛おしい日々を、人と猫とで生きていく、傑作エッセイついに完結!

ビーチの到来
ネムリ・キョーシローの到来
「死にしなの茶碗」と猫たちの怒り
茶室の猫たちの移動
甘やかしの問題
エルのマーキングの問題
奈奈の全員敵視政策


町田 康[マチダ コウ]
著・文・その他

内容説明

海岸で出会ったきわめて人なつこい猫。野良では生きていけない猫だが、家にはすでに多くの猫が。連れて帰るか否か、激しい葛藤の末ついに―ともに遊び、世話をして、怒られ、謝りながらみんなと生きている時間。猫たちとの、せつなくもいとおしい日々を描きつづけたベストセラーフォトエッセイ、最終巻。

目次

ビーチの到来
ネムリ・キョーシローの到来
「死にしなの茶碗」と猫たちの怒り
茶室の猫たちの移動
甘やかしの問題
エルのマーキングの問題
奈奈の全員敵視政策

著者等紹介

町田康[マチダコウ]
作家・パンク歌手。1962年大阪府生まれ。高校時代からバンド活動を始め、伝説的なパンクバンド「INU」を結成、’81年『メシ喰うな』でレコードデビュー。’92年に処女詩集『供花』刊行。’96年に発表した処女小説「くっすん大黒」で野間文芸新人賞、ドゥマゴ文学賞を受賞。2000年「きれぎれ」で芥川賞、’01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、’02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、’05年『告白』で谷崎潤一郎賞、’08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

236
町田さんちの日常、ねこちゃん中心主義の第4弾。町田さんちは、息を吸う様に自然に新ねこちゃんをお迎えするのね。やっぱりNNN(ねこねこネットワーク)は存在し、町田さんはロック・オンされているとしか考えられないですね。と、言うか、ねこ語も習得されていますし、側の人では無いかとの疑いも。何と今回はイヌ迄も受け入れてね。先住者の皆さんは、そりゃ穏やかじゃ無いですよね。どうしてそんな事になってしまうのか。あとは捨て猫問題ですよね。悲しみ。2023/03/07

小梅

106
多頭飼いって大変なんだね。 でもマチダさんはいつも猫に真摯に向き合ってるよなぁ〜 町田康さんの猫シリーズ4作品読み終わりました。2017/02/19

ふう

96
町田氏独特の少しおちゃらけた文章ですが、それはそれは真剣な、小さな命への愛情と責任があふれています。 小さなタイトルを振り返るだけでも、町田夫妻の思いが伝わってきて胸にこみ上げてくるものがあります。 「こいつは野良では生きていけない猫だ」 「みんなが生きていたこと、生きた時間を書いていきたい」 「京の着倒れ、…我が家の共倒れ」 「わたしたちはそんな風にして生きている」 そして解説にあった「名前の歌」。 思いを受けとめて、わたしも猫が生きる時間を最期まで大切に見守っていこうと思います。2016/11/27

ペグ

85
町田康さんの猫シリーズ四冊読了。どの本も猫達との真摯な向き合い方が素晴らしく、こぼれ落ちそうな愛に満ちています。彼の言葉の部屋は言葉が溢れかえっていて、小説ではそのパワーに圧倒されて読み切れなかった方も、このエッセイなら大いに楽しめるのではないかと。オノマトペ満載です。1匹1匹個性的な猫達が愛おしい。そう!人間もひとりひとり違う個性で生きている。楽しくて切ない、密度の濃いエッセイでした!今日も町田さんは猫達と会話してらっしゃるのかな?2018/07/02

HANA

66
シリーズ四冊目。海辺で出会った捨て猫ビーチやネムリ・キョーシロー。猫を部屋から移動させる問題、さらには猫のマーキングについて等、相変わらず町田家と猫の日常が描かれている。シリーズ一冊目二冊目にあった猫との別れも少し影を潜めたため、読者もその日常に駘蕩とした気分で接する事が出来るなあ。饒舌体を思わせる独特の町田節にも磨きがかかっている気がするし。登場する猫が増えたせいかも。そんな猫に翻弄される著者の日常とも本書で一旦お別れかと思うと、少し寂しい。まさに猫好きによる猫好きのためのシリーズでありました。2024/02/05

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