出版社内容情報
藩の顔である留守居役の貸し借りは大事。会津に貸しをつくった瀬能数馬に、新たな役目が。参勤交代で国元に帰る藩主一行のお膳立て。大藩加賀に参勤交代の季節が近づいた。江戸から琴の待つ金沢へ。会津で国家老相手に渡り合い、貸しをつくることができた数馬は、またも難題、国元に帰る藩主一行のお膳立てを命じられる。道中の各藩の留守居役を集めた吉原での会合に、一人で臨む数馬に、思いがけぬ援軍が。だが、富山藩の不満、敵意を抱く老中堀田家による包囲網、と加賀をとりまく状況は風雲急を告げる。貸しはすぐに借りになる。加賀藩の留守居役、走る!
第一章 五分と五分
第二章 吉原の主
第三章 宴の裏
第四章 女の鎧
第五章 光と闇
上田 秀人[ウエダ ヒデト]
著・文・その他
内容説明
藩の顔である留守居役にとって貸し借りは大事だ。会津藩に貸しをつくった数馬に、新たな役割が。大藩加賀の参勤交代は大がかり。その参勤交代のお膳立てを任されたのだ。宴席が苦手と言ってばかりもいられない。道中の各藩の留守居役を集めた吉原の会合に、一人で臨む数馬に思わぬ援軍が!?
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。’97年小説CLUB新人賞佳作。歴史知識に裏打ちされた骨太の作風で注目を集める。講談社文庫の「奥右筆秘帳」シリーズ(全十二巻)は、「この時代小説がすごい!」(宝島社刊)で、2009年版、2014年版と二度にわたり文庫シリーズ第一位に輝き、第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞も受賞、抜群の人気を集める。歴史小説にも取り組み、『孤闘 立花宗茂』(中公文庫)で第16回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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jinya tate