出版社内容情報
独立は奪われた、だが琉球の誇りは奪わせない!怒濤の勢いで侵攻してきた薩摩軍に琉球軍はわずかひと月で降伏。奄美諸島は薩摩に割譲され、尚寧王は日本本土へと連れ去られる。属国へと堕ちながらも、明に対しては独立国の体面を見せねばならない王国の苦悩。しかし琉球の誇りを胸に秘め、「南海王国」建設へ人々の胎動が始まる。大河歴史小説、完結編。
戦いのあと
国破れて
鐘魔の踊り
二艘の船
嵯峨野の寮
反問の書
庚戌正月
伏見まで
雨中往還
悲しき帰郷
壬子の年
乱離の海
幻影海流
王たちの死
歳 月
落日を浴びて
陳 舜臣[チン シュンシン]
著・文・その他
内容説明
怒涛の勢いで侵攻してきた薩摩軍に琉球軍はわずかひと月で降伏。奄美諸島は薩摩に割譲され、尚寧王は日本本土へと連れ去られる。属国へと堕ちながらも、明に対しては独立国の体面を見せねばならない王国の苦悩。しかし琉球の誇りを胸に秘め、「南海王国」建設へ人々の胎動が始まる。大河歴史小説、完結編。
著者等紹介
陳舜臣[チンシュンシン]
1924年神戸市に生まれる。大阪外国語学校インド語部卒業。『枯草の根』で江戸川乱歩賞、『青玉獅子香炉』で直木賞、『諸葛孔明』(上・下)で吉川英治文学賞を受賞。2015年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てぃと
3
薩摩が琉球に侵攻してくる.....から始まった物語でしたが、かの時代の東アジアの国々、欧州の海洋列強国の他、倭寇なども含めて多くの人が絡み合って、今では想像できないくらい国際色豊かでダイナミックな世界の話だったな~と感じました。日本と中国との狭間で必死に生きようとした琉球の人々の誇りの高さがとても印象的。知らなかった史実に触れることもできて、なかなか良い読了感です。2024/05/24
wanjirou
3
★★★★琉球という故国を愛する人たちの人間ドラマ。あまりに多岐にわたる登場人物の多さに読了に時間がかかったけど、読後の満足度は高い。琉球、明、薩摩、幕府それぞれの立場から、純粋に大河歴史モノとして読みごたえがある。何故だかレビューが少ないけど、オススメです(^.^)2016/11/23
Wan-Nyans
2
★★★★琉球という故国を愛する人たちの人間ドラマ。あまりに多岐にわたる登場人物の多さに読了に時間がかかったけど、読後の満足度は高い。琉球、明、薩摩、幕府それぞれの立場から、純粋に大河歴史モノとして読みごたえがある。何故だかレビューが少ないけど、オススメです(^.^)2016/11/23
トールマン
1
△2016/06/13
Ryo Sogawa
1
薩摩藩との戦に敗れた琉球が、文化と経済で復興を目指す。琉球を愛して尽力する人々が、必ずしも琉球出身ではないのは面白い。現代でも、沖縄を訪れて魅せられ、そのまま住んでしまう、というような話は聞きますね。2016/04/14
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- 和書
- 流言蜚語 ちくま学芸文庫