出版社内容情報
薩摩、琉球王国へ侵攻!中国・明からの使節を迎え沸き立つ17世紀初頭の沖縄・琉球王国。だが、この国の平和は幕府を後ろ盾にした薩摩によって侵されつつあった。侵攻に膝を屈するか? 独立をかけて抵抗するか? そして宗主国・明は助けてくれるのか? 生き残りを賭けて琉球の闘いが始まる。
波之上
雲と竜
大和事情
冊封使の季節
中秋の宴
重陽の菊酒
冊封使去る
一官の旅
南北多難
白鶴寺聴琴楼
冊封のあと
前夜
甲螺の館
七島灘を越えて
ティサージ
薩軍上陸
城下の盟
陳 舜臣[チン シュンシン]
著・文・その他
内容説明
中国・明からの使節を迎え沸き立つ17世紀初頭の沖縄・琉球王国。だが、この国の平和は幕府を後ろ盾にした薩摩によって侵されつつあった。侵攻に膝を屈するか?独立をかけて抵抗するか?そして宗主国・明は助けてくれるのか?生き残りへ向けて琉球の闘いが始まる。沖縄、激動の時代を描く大河歴史小説。
著者等紹介
陳舜臣[チンシュンシン]
1924年神戸市に生まれる。大阪外国語学校インド語部卒業。『枯草の根』で江戸川乱歩賞、『青玉獅子香炉』で直木賞、『諸葛孔明』(上・下)で吉川英治文学賞を受賞。2015年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Wan-Nyans
7
沖縄の歴史を自分なりに理解しようと読み始めた。1993年大河原作というのは正直知らなかった。この文庫版は字が大きくて読みやすい。久々の長編なので助かるなあ(^.^)2016/10/22
てぃと
3
琉球・薩摩・明国それぞれ登場人物が多く、人物を把握するのに手間取りましたが、国の生き残りをかけて四苦八苦し奔走する琉球の人々の心情に思いを馳せてしまいました。武力では勝てない好戦的な日本人に対して苦渋の選択をせまられた時、琉球の人々はどのような自分たちの未来を描いたのだろう。ちょっと切ない気持ちになりながら下巻へ進みます。2024/05/08
wanjirou
2
沖縄の歴史を自分なりに理解しようと読み始めた。1993年大河原作というのは正直知らなかった。この文庫版は字が大きくて読みやすい。久々の長編なので助かるなあ(^.^)2016/10/22
トールマン
1
▽2016/06/07
Ryo Sogawa
1
江戸初期、薩摩藩が明との交易権を狙い、琉球に攻め入った事が題材。永く平和が続き、ほとんど戦力を持たなかった琉球王国は、如何に巧みに敗れるかを画策する。2016/04/06