内容説明
古代文学研究の第一人者による史料解読をめぐる珠玉のエッセイ集。日中古典文献の広い知識に基づく独創的な史料解読は他の追随を許さない。日本国号の淵源から日本史上の男色、偉大な先人たちの面影まで、平明な文体で読者を興趣尽きない世界へ誘う。
目次
1 史料研究の世界(日本国号の研究動向と課題;百済人祢軍墓誌の「日本」;遣唐使船の構造と航海術―「布帆」の存在をめぐって;大嘗会の作り物―標の山の起源と性格;藤原不比等伝再考 ほか)
2 史料研究の周縁(古代の教育水準;薬師寺東塔の銘文;頼長と隆季;日本古代の遊女;朽木昌綱の『西洋銭譜』と木村蒹葭堂 ほか)
著者等紹介
東野治之[トウノハルユキ]
1946年生まれ。大阪市立大学大学院修士課程修了。奈良国立文化財研究所文部技官、大阪大学教授などをへて、1999年より奈良大学文学部文化財学科教授。日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rinrinkimkim
5
東野先生の本を調子にのってもう1冊。エッセイとありますがエッセイにあらず!小論文的随筆。平城宮に遷都したのは不比等の野望であった。天皇は南面で政治するべきでそのための遷都でる。えー!疫病対策じゃなかったんだ!と目からうろこ。前書の遣唐使よりグッとオタクっぽいいえ、深く掘り下げられた奈良・平安の史料説明でついてゆけないです。よくよく調べたら東野先生って本年の講書始の儀で登場されてましたよ。そんなご立派な先生の本をシモジモの私に理解できるわけもないか。付箋箇所をノートに纏めて今後の参考に残します。 2020/03/24
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