講談社文庫<br> 未明の闘争〈上〉

電子版価格
¥814
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

講談社文庫
未明の闘争〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 376p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062933223
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

無性に大切なものを抱きしめたり、子供の頃を思い出したり、ジミ・ヘンドリックスの曲を聴いたり、何処かに行ったりしたくなる……。今という時のかけがえのなさのみならず、
生の時間におけるあらゆる記憶が
鮮やかに立ち現れて幾重にも折り重なり、
ずっと一緒にいた犬や猫たちも、
かつての自分も友達もみんな愛おしくなる未明の世界。

*内容紹介*
池袋の「ビックリガードの五叉路」で、私は一週間前に死んだ篠島が歩いていた。彼の告別式で久しぶりに再会した高校の同級生のアキちゃんが、ブンとピルルという猫たちと暮らす家に、妻が不在の夜に突然訪ねてくる。さらにはお隣の三池さんの娘さんも加わって終わらないおしゃべりに、思いは時空を超える。

やみくもに大切なものを抱きしめたり、ロッド・スチュワートが聴きたくなったり、眠ったり、子供の頃を思い出したり、セックスしたり、叫びたくなったり、どこか知らないところに行きたくなる、富士山と文学と音楽と猫と世界への愛にあふれた小説

野間文芸賞受賞作

保坂 和志[ホサカ カズシ]
著・文・その他

内容説明

池袋の「ビックリガードの五叉路」で、私は一週間前に死んだ篠島が歩いていた。彼の告別式で久しぶりに再会した高校の同級生のアキちゃんが、ブンとピルルという猫たちと暮らす家に、妻が不在の夜に突然訪ねてくる。さらにはお隣の三池さんの娘さんも加わって終わらないおしゃべりに、思いは時空を超える。

著者等紹介

保坂和志[ホサカカズシ]
1956年山梨県生まれ。鎌倉で育つ。早稲田大学政経学部卒業。’90年『プレーンソング』でデビュー。’93年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、’95年『この人の閾』で芥川賞、’97年『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、2013年『未明の闘争』で野間文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きょちょ

25
野間文芸賞受賞作。 いつも以上のとりとめのなさ・・・。 彼の作品は、いきなり爆笑したり、こんなところに着眼して思考するのかと、感心したりするときがあるが、この作品においては未だにそれがない。 いきなりの「てにをは」の異常さは、わざとそうしたらしい・・・。 ただ、私の感覚では、彼の面白い作品は、併読している夏目漱石の流れに近いなと思う。 川端康成賞も最近受賞したそうで、総なめだ。 あとはノーベル賞だが、彼を良く知る友人曰く、「保坂作品はきっと誰もまともに翻訳できね~から、ノーベル賞は無理だぁ」とのこと。 ★2018/07/06

メセニ

7
「今更なんで古川日出男が新人賞なのか」ーーこの本を手に取り、真っ先に掘り起こされる数年前の思考。その当時の野間文芸賞受賞作が本書で、新人賞が古川の作品だった。すでにキャリアのある作家への新人賞に疑問を抱いたその”ついで”に本書を知ったわけだ。それが何年前のことだったか。気になり始めて調べた。するとどうか。二作の受賞時期がばらばらなのである。では一体どういう経緯で私はこの二つを関連付け記憶したのか。自分の記憶のストックの仕方やその不確かさ。連鎖し呼び覚まされて立ち現れるもの。そんなことが気になりつつ下巻へ。2017/04/30

qoop

6
とにかく冒頭の一段に見る歪さが気になり読み始めた。意識の流れを追うかのような展開はある意味で分かり易いが、本作はそうしたものではないだろう。随所に感じられる実験的ともいえる技巧は意識的なのかどうか。自動筆記的な肌触りも感じられる。が、そうしたお手盛りの読み方で太刀打ちできるものではなさそうだ。淡々と日常描写が続くので見通しが良いはず、なのに五里霧中。下巻に進む。2020/01/14

Nick

3
感想は下巻にて。2024/09/07

3
心身の健康のために(?)三年ぶりに読み返しています。2019/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10220764
  • ご注意事項

最近チェックした商品